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乳幼児期学童期思春期凸凹っ子

娘が会話の内容を指図してきます

4歳になる娘が自分の中のシナリオ通りに事を進めたがり、会話の内容を指図してきます。例えば、娘が私に何かしてくれた時『わーい、ありがとう!って言って』とか、ままごと遊びの最中も会話を指定してきます。言う通りにしないと機嫌を損ねたりする事は無いのですが、毎日の事で少々うんざりしています。何か日常で不満などがあり、自分の思い通りに動かす事で気持ちを満たそうとしているのでしょうか? 普段の自分の接し方に問題があるのかと不安になります。

今だけの期間限定!

毎日のおつきあいお疲れ様です。うちの娘もそういう時期がありました。 単に、シナリオライター的におままごとで遊びたいということであれば、その才能をほめて、のばしてあげてはどうでしょう? ちょうど絵本の文字などに興味をもつ時期でもあると思います。どういう台詞にしようか?と紙に書き出す。 お嬢さんが書ける文字は書かせるなど、学びにもつながりますよね? でももしかしたら、幼稚園や保育園などで、他のお子さんから同じようなアプローチをされている可能性もあります。 我が家の場合まさにそうでした。おしゃべりが上手で積極的な子が娘におままごとの台詞を指示していたようでした。 『同じように言わないと怒っちゃうの。』という娘に、自分が嫌だと思ったら断ってもいいんだよと話し、 断り方や違う台詞のパターンを一緒に考えました。 心配でしたら、連絡帳や送り迎えの時など、担任の先生に相談するのも不安を解決する方法のひとつになります。 言葉はコミュニケーションの大切な手段のひとつです。 子ども達はごっこ遊びから学んでいくと思うので、お時間ある時は今まで通りおつきあいしてあげてくださいね。 親と一緒に遊んでくれるのも今だけですよ!

今のお子さんをもっと理解するチャンスです!

4歳といえば幼稚園に行ったりお友達と遊んだり、親と離れて過ごす時間が増えてくるころですね。 もし明るい表情で会話を指定してくるなら、お嬢さんは単に「ごっこ遊び」を楽しんでいるのだと思います。 よく声がかかるのがお母さんなら一緒に遊んでくれると心を開いているからでしょう。 もう成人したわが家の娘が小さい頃、おうち遊びのままごとによく私を誘ってくれました。 もちろん主役は娘で私は脇役です。 その時の娘の口調が私にそっくりで赤面することがたびたびあり、「幼くてもよく観ているな~」と感心したものです。 相談者さんもお嬢さんの想像する世界で一緒に遊んでいると、彼女から見た幼稚園での生活やお友達の様子を知ることが できるかもしれませんね。また、普段なら気づかない本音や成長を感じることも、きっとあると思います。 もちろん、日々の生活にはその余裕のないことがありますよね。 当時の私は「あとで、あとで」とごまかし続けて、娘から遊びに誘われなくなった苦い経験があります。 そんな時はうやむやにせずに、「あとで」と言ったら本当に後で時間をとる、できないときには理由を説明する、 ごめんねと正直に謝るなど、子どもと誠実に向き合う態度がとても大事なんだと痛感しました。 お嬢さんはお母さんと遊ぶのを楽しみにしていると思います。 その気持ちをおおらかに受け止めてあげてくださいね。

時には役の交代も

4歳の女の子、きっと想像力が豊かで物語を作るのが大好きなのでしょうね! しかし、毎日の事だと、お付き合いする親の「うんざり」と言う感情もわかります。 うちの娘は幼稚園くらいの時に父親と毎日、交換日記のやり取りをしていました。 日によってはその返事の内容を大まかに指定してきたり、時には絵を描いて欲しいと上手く誘導してきたり。 今思えば、結構娘のシナリオに乗せられたやり取りでした。 いつの間にか親子で楽しんでいた交換日記は、自然消滅してしまいました。 しかし、娘は今でもはっきり覚えていて、その日記帳も父親とのやり取りも宝物になっています。 お嬢さんも、空想を現実にする感じを楽しんでいるのかもしれませんね。今はたっぷり満たしてあげるのも大事だと思います。 しかし、時には役割を交代して「今度は○○ちゃん、こう言ってみて!」と指示してみるのも良いかもしれないですね。 指示されるとこんな感じ!も、体験させてみる。色々感じてくれるかもしれません。 お母さんが心配されている「日常で不満なことがあるのでは…」に関しては幼稚園の先生に相談されてはどうでしょう? もしかしたら、同じようなやり取りをお友達にされている、もしくはお友達にもしている等、 園での様子をお聞きすると心配も和らぐかもしれません。

プロデュース力と語彙力訓練中!

「この場面では、こんな風に言って欲しい」というセリフが頭の中にぎっしり詰まっている4歳の女の子。 かわいらしいですね。そしてとても楽しそうです。 しかしながら日々の生活の中で、執拗に言葉を指定されると親も参ってしまうこともあるかもしれませんね。 ですがここはひとつ、これもしばらくの辛抱と覚悟して、お子さんのプロデュースにお付き合いするのはいかがでしょう。 言葉を指定できることは、お子さんの中に沢山の語彙があるということ。4歳以降は、自分で言葉を選んで上手に使い始める時です。 同時に新しい言葉も染み込むように覚え、使いたがります。 先日、5歳男児とたわいのないおしゃべりをしていた時のこと、彼が会話の中で、『あのね、実際はね~』とつぶやきました。 私は(お!)っと驚き、親と目を合わせて(うふふ・・・)と笑いました。その言い方がとても自慢げでかわいらしかったからです。 彼のお母さんは、5歳児には難しいと思える言葉も楽しみながら会話に取り入れています。おしゃべり上手は表現上手。 親も子どもに言葉のシャワーを沢山振りまき、日々の会話を楽しみましょう。ままごと遊びのセリフの幅も広がるかもしれません。 一方で、どうしても付き合えない時は、しっかり理由を伝えて断る事も大切です。ご機嫌斜めになっても致し方ありません。 それもよい経験です。あまり神経質にならずに、今しかできない言葉遊びを親子で楽しんで下さいね。

時にはユーモアで乗り切ろう!

お子さんのままごと遊びに付き合ってあげたり、言うことを度々聞いてあげたりしているのですね。 愛情をたくさん注がれていて、お子さんが甘えられる素敵な親子関係だと思いました。 でも毎日のこととなったら、時には親も疲れてしまいますよね。そんな時には、ユーモア作戦で乗り切るのはどうでしょうか。 私の場合は、子どもの「○○して~」が続いた時など、「あっ、口が勝手にしゃべりだしました~」と言って、 わざと言うことをきかないで、ロボットみたいにしゃべってみたり。 「お母さん、○○才だから、疲れちゃった、ちょっと休憩~」といってしばらくゴロンと休憩する、なんて手も使いました。 子どもに付き合える時は存分に付き合って、話もいっぱい聴いてあげる。しんどくなった時には、ユーモアも交えながら断る。 こんな親の様子に小さい頃から付き合っていた我が家の子どもたちは、大きくなった今も断り上手に育っています(笑)。 4歳くらいは、まだまだ自分中心なところもいっぱいあって、心配になりますよね。 (私もそうでした!)成長中、成長中と心の中でつぶやいて、肩の力を抜きながら乗り切ってくださいね! 応援しています。

まとめ

自分の中のシナリオ通りに進めたがる4歳のお嬢さん。とても想像力が豊かで、表現力のあるお子さんですね! けれども、毎日接する親にとっては、しんどいと感じることは多々あると思います。 まずは親の気持ちを整理するところから始めてみてはどうでしょうか。 4歳くらいの子どもは、早い子だと言葉づかいが達者になってきますが、行動はまだまだ自分中心だったりします。 この時期を「かわいいものだ」と受け止めて、成長を温かく見守りながら接していくのはどうでしょうか。 お子さんのシナリオ通りに乗ってみて、考えていることを知るチャンスだと思ったり。 「こんな時はどんなお話にする?」なんて逆に聞いて、お話を作ってもらうのも楽しいかもしれませんね。 しかし、親にも都合があります。忙しい時や疲れている時など、理由を伝えて断ることは、悪いことではありません。 親も元気を蓄えて、また子どもに向き合えるように、日々暮らしてくださいね