保育園や幼稚園に通わせることは必要?通わせることのメリット・デメリットは?
生後1ヶ月の母です。日本ではだいたいの家庭が保育園や幼稚園に通わせますが、留学していた外国では幼稚園には通わせていない家庭も多かったです。必ず通わせなくてはならないのでしょうか。私は子どもが小さいうちは働かず、子どもとの時間を大事にしたいと思っています。 通わせることのメリット、デメリットを教えて下さい。
選択肢が広がりました
ご相談を読んで、柔軟な考えが素敵だなと思いました。私は仕事をしていたこともあり、あまり深く考えず子供を3人とも保育園に通わせました。我が家の場合、保育園に通わせたメリットは、子どもにも家族以外の世界ができたこと、そして子ども自身が選ぶ選択肢が広がったことだと思っています。通わせていた保育園は、家族の時間を優先するために、子どもが親の仕事の休みに合わせて平日休むのを良しとする考えの園でした。私も自分の休みの日に子供を休ませて親子の時間を過ごしていたのですが、長男が年少の時に「ママのお休みはママのお休み。ぼくは園にいく」と言ったのです。その時に「子供は既に自分の世界をもち、小さくても自分のことは自分で決められるんだ」と思いました。大人の世界や常識で良しとすることも、子供の世界では必ずしもそうではないんだなぁと思ったのを覚えています。それからは、子供たち3人とママとパパとのスケジュール会議を開くようになり、子供たちそれぞれに休むかどうかを決めてもらうようになりました。それ以来、妹や弟も小さなうちから自分で選んだり、自分で決めたりするチカラがついたような気がします。これからお子さんが幼稚園に通う年齢になるまでに、まだ時間がありますね。 お子さんと一緒に親子の時間を楽しみながら、お子さんの気持ちを優先してあげる選択肢が広がれば素敵だなぁと思いました。
保育園には感謝しかありません
我が家の中1女子に聞いてみたところ「その子、ぼっちになっちゃうの?子ども同士が仲がいいとママ友もできて、ママも楽しいよね。英語とかひらがなとか教えてもらえるよ。」と、元保育園児の感想が返ってきました。年少から年長まで同じ担任の先生だったのですが、卒園のとき「ご両親の代わりにたくさんの愛情を注いできました」と挨拶され、全身全霊で保育していただいたと、先生に深く感謝をしています。この出逢いは親にとって心強いものでしたし、子どもにとっては親族以外の大人に愛された記憶として残っています。園では、お友達との関わりの中で、家庭だけでは得られない経験をしていたことでしょう。また東日本大震災のときは、親が迎えに行くまで子どもを守っていてくださいました。デメリットは思い浮かばないです。 まずは、子育てに専念させてもらえることをご主人に感謝ですね。そして、留学先の子育てを参考に、家庭でも子どもの年齢や発達に合わせた教育ができるか、ご主人と相談してみてはいかがでしょうか。我が家オリジナル幼稚園、応援しています!
いいとこ取りもできますよ
保育園に20年勤め、わが子3人を保育園に、1人を幼稚園に通わせた経験から感じたメリット・デメリットをお伝えします。まず保育園のメリットは、「大好きな友だちができて一緒に遊べる」「他の子どもたちが頑張る姿を見て、自分も頑張ってみようと思う」「友だちと対等な立場でやりとりするなかで、時には思い通りにならないことを経験し、そこから自分はどうするのかを学べる」「親の気づかなかった子どもの一面を先生に気づいてもらえる」など、たくさんあります。デメリットは、親子の時間が圧倒的に少なくなること。私自身もフルタイムで仕事をしていたので、子どもとゆっくり関われるのは休日だけでした。末っ子だけは、私が退職していたため幼稚園に通わせましたが、保育時間は9時から14時。しかも春休み・夏休みなどがあるので、子どもが集団生活を経験しつつ親子の時間もしっかり持てましたよ。そして保育園に務めていたときから感じていましたが、子どもが成長するうえで、友だちの存在はとても大きいものです。気の合う友だち同士で遊んでいるときは本当に楽しそうで、大人の入る隙がないほど。ですので、お子さんが2・3歳くらいに成長されたら、友だちと遊ぶ経験をさせてあげるのをおすすめします。たとえば保育園・幼稚園以外にも、好きなときに行ける支援センターがあります。また自主保育やサークルなど、自然体験を主な活動として親子で保育をしているグループもありますよ。子どもと一緒に参加していくなかで、親自身も良い刺激を受ける友だちや素敵な先生との出会いがあるかもしれません。親子の触れ合いをしっかりと大事にしながら、お子さんの年齢に合わせて集団の良さも体験できる場を探してみてはいかがでしょうか。
答えは一つではないかも。家族とよく話し合ってみては
日本では保育園や幼稚園に通わせる家庭が多いですが、海外では必ずしもそうではないと聞きます。実際に留学したときの経験からも、子どもに何が一番いいか悩まれているんですね。私の場合は育休期間が決まっていたため、息子を1歳から保育園に入れました。保育園のメリットは、「初めての育児で慣れないことが多かったので園の先生に相談できたこと」「トイレトレーニングやお箸づかいなどを友達と一緒に取り組んだのでスムーズにできたこと」「私も他の父兄と交流ができて地域に友達ができたこと」「仕事中は子どもと離れて過ごしメリハリができたこと」などです。でもそれらは裏を返せばデメリットにもなりますよね。子どもと過ごす時間が少ない、成長をゆっくり見られない、仕事との両立で時間に追われる、など。ただ、うちは一人っ子だったので、多くの子と交流できた保育園はよい経験になりました。高校生になった息子に聞いてみると、「さびしいこともあったけど、保育園は楽しかったし行ってよかった」とのことです。私の場合、仕事の都合のため家庭で子どもをみるという選択肢はありませんでしたが、家庭によって、子どもが小さい頃の子育て環境を選択できます。子どもの性格により向き・不向きがありますし、各家庭の考え方も様々ですから、家族と納得のいくまで話してみてはいかがでしょうか。答えは一つではありませんので、「違うかな?」と思ったら子どもの成長を見ながら臨機応変に変えてみてもいいかもしれませんね。
我が家のスタイルを見つけてみる
まず、幼稚園も保育園も義務ではないので、必ず通わなくてはならないという決まりはありません。ただ、日本では多くの子どもが(特に就学前の1~2年くらいは)毎日ではなくても何らかの活動に参加しているように思います。今回の「通わせることのメリット、デメリットを」のご質問に対して、メリットはいっぱい思い浮かぶのですが、デメリットがなかなか思い浮かばず…。私自身も悩みながらいくつか考えてみました。「施設の教育方針が合わない・家の近くに気に入るところがない」「担任が選べない・担任と合わない」「保護者と合わない・付き合うのが苦手」「持ち物の指定をされる・全てに記名しないとならないのが嫌・面倒くさい」などの場合は、確かにデメリットになりますね。ですが、集団生活だからこその様々な体験ができ、子どもの世界が広がる一助になる、という面でメリットの方が上回ると私は思っています。今は既存の施設も保育の質が向上しています。保育士が子ども1人ひとりによりそうことも大切にしながら保育をしていますよ。またいろいろな幼児教育があり、新しい場作りが実践されています。たとえば親たちが共同で運営するグループ保育や、一軒家で海や川などの地域の自然そのものを園庭のように活用している保育もあるので、調べてみられてはいかがでしょうか。最後に。長く幼児教育に携わってきた私としては、子育ては「一緒にいる時間=量」だけで決まるのではなく、「伝わり合う心=質」も重要だと思っています。実際、生後3カ月から保育園に通う子もいますが、子どもがイキイキと成長し、幸せに暮らしている親子もたくさんいますよ。ご家庭に合うスタイルを見つけられるといいですね。
ハートフルコーチたちの実体験にもとづいた「保育園に通わせるメリット・デメリット」が、たくさん出てきましたね。親子の時間はもちろん大事です。ただ、集団生活ならではの友だちや先生との関わりも、お子さんの成長にとって良い刺激となるでしょう。 今は、幼児教育にもさまざまな形があります。調べてみることで、ご家庭の希望や方針にぴったりの場所が見つかるかもしれません。またどのような子育てをしていきたいのかを家族で話し合うことで、価値観や大切にしたいことを確認できます。この機会に、わが家に合う子育てのやり方を考えてみてはいかがでしょうか。