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同居する義父母がコロナ感染に無関心で困っている

3歳女の子の母です。
同居する親は自粛中も習い事などの外出を控えず出歩いています。帰宅時も手洗いや消毒もせず子どもをべたべた触るので感染が心配。軽く注意をしても神経質だと言い返してきて困っています。 角が立たないように気をつけてもらうようにするにはどうしたらいいでしょうか。

私の父もコロナ感染に無関心で困っています

昨年末から、全国的にコロナの感染者が増えたというニュースがながれています。目に見えないものとの長期戦に疲弊してしまいますよね。 私の父もコロナ感染に無関心です。「自分はいつ死んでもいい」というようなことを言うので本当に困ります。 マスクをつけずに外出することもあり、消毒もしません。医療現場の状況を思うと、父の軽率な行動が悲しくなってしまいます。 私はその気持ちを父へ正直に伝えました。無症状のうちに人に感染させてしまうのが心配であること、もし父が感染して会えなくなることを考えるととても苦しいこと。 それに加え、子ども達は様々なことが制限され、今までのような生活が送れない中、新しい生活様式を守ろうと一生懸命なことも伝えました。 なかでも、「子どもがおじいちゃんにコロナがうつらないように気をつけている」という一言が効いたみたいです。 義父母さんへ注意するのは気が引けますよね。エネルギーもいります。義父母さんからの感染ばかりでなく、孫が義父母さんを思って感染予防に努めていることを伝えてみられてはいかがでしょうか? 相談者さんのお気持ちが通じることを願います。

娘さんから声をかけてもらう

コロナ渦で日々不安な中、小さいお子さんがいる家庭は特に心配なことと思います。でも、義父母に対して角が立たないように手洗いや消毒のお願いを伝えるのはなかなか難しいですよね。 そこで、3歳の娘さんがかわいいのは義父母も同じだと思いますので、娘さんから声をかけてもらうのはいかがしょうか。 「おじいちゃん、一緒にやろう」、または「おばあちゃん、手洗いとうがいするところ見せて!」と娘さんにお願いしてもらう。娘さんも一緒にやってもよいと思います。 または相談者さんが「おじいちゃんたちにお手本見せてもらおうか」と声をかけてもいいかもしれません。 「手洗いとうがいしてください!」と直接言うと角が立ちますが、孫から声をかけられたら素直に聞いてくれると思います。 義父母が手洗いやうがいをしてくれたら「よい見本を見せてくれてありがたいです」「今、コロナが心配だから本当に助かります」などと相談者さんが感謝の気持ちを伝えると義父母も喜んでくれるでしょう。 また、娘さんの前で「おじいちゃん(おばあちゃん)上手に手洗いとうがいしてたよね!」と褒めるのもよいかもしれません。 娘さんを通してお願いの姿勢で根気強くやってみたら、時間はかかるかもしれませんが改善のきざしが見えてくると思います。

我が家でシミュレーション

コロナに対する危機感の違いは、世代というより人によりますよね。我が家の場合、向かいに住む私の両親とは昨年の3月以降、一度も食事を共にしていません。もちろん、家族旅行も断念したままです。 角が立たないようにするには、ご主人から話してもらうのが一番です。嫁がどう丁寧に説明しようが、生意気なだけです(笑) もし自分が、家族がコロナに感染したらどうなるか。例えば、私の娘の小学校では、PCR検査を受けることになった時点で即、報告義務が生じます(私の勤務先にも即報告)。 陽性が出たらすぐに学校内での濃厚接触者が特定され、同じクラスの児童もPCR検査を受けることになるでしょう。 兄弟の感染が確認されれば他の学年にも波及して、クラスターが確認されれば休校になるかもしれません。 さらに、子どもの習い事先でも濃厚接触者を特定し、そのまたご家族の関係先でも…と影響は広範囲に及ぶことになり、こうなると、自分達家族だけの問題ではなくなります。 高齢者にうつしてはいけないからと、子ども達は大人より早々と自粛させられました。今もなお子どもから多くの楽しみが奪われていることを忘れないでほしいです。 一度、ご家族でシミュレーションしてはいかがでしょうか。 その上で、「もし、お義父さんやお義母さんがコロナに感染して、お見舞いにも行けないまま何かあったら・・・・・」など、相談者さんの義父母への思いを伝えることができたら、嫁としては完璧ではないでしょうか。

ニュースを切り口に伝えてみては

感染に対する意識や、衛生に対する感覚って個人差がありますよね。私は保育者ですが、職場でも温度差はあります。家族なら尚更かもしれませんね。 心配して慎重に行動している側にとっては心穏やかではいられない気持ち、よくわかります。 そんな時、私はニュースを当事者意識を高めるきっかけに使っています。 例えば「他の園でこんなことがあったんだって。」と切り出して「えー!そうなの。それは大変ね・・」と返事が戻ってきたら「私たちにも起こりえる事だから気をつけなくちゃね。」という風に 相手が共感を得やすい伝え方をしています。そうすると相手の意識が高まるので、自然と「ここ気を付けた方がいいですよね。」と行動が変わってきます。 今回の場合であれば、最近、家族内感染が一番多いというニュースをよく見聞きするので、これをきっかけとして使えるのではないでしょうか。 家族間は、濃厚接触がどうしても増えます。 ニュースを一緒に見たり伝えたりして、日常会話の中で話題にすることで、相手の意識に「我が家もありえること」として認識してもらえるように仕向けてみてはどうでしょうか。 そして、義父母の感染予防が出来ていない事ではなく、家族を守りたいというメッセージにしてみたら伝わりやすいかも、と思いました。 新習慣が身に付くまでは時間がかかるかもしれませんが、当たり前の日常を守るためにも皆で気をつけていきたいですね。

正常性バイアス(心理状態)かも

コロナ感染対策で義父母と意識のズレがあったとき、どのようにしたら思いが伝わるのだろう、と悩んでしまいますよね。 ご相談内容を読ませてもらって感じたのですが、もしかしたら義父母さんは「正常性バイアス」の状態かもしれません。 「正常性バイアス」とは心理学用語の一つで、「予想外の事態に直面したときに、都合の悪い情報は無視して『自分は大丈夫』と事態を過小評価すること」です。 これまで経験したことのない異常事態が起こったとき、さまざまな情報が一度に流れ込んでくることで脳に負担がかかりすぎてしまいます。 そこで脳を守るために考えることをストップして平常時の行動をしてしまうのです。これは東日本大震災や西日本豪雨でも問題となりましたが、誰でもなってしまう可能性があるとのこと。 コロナ感染の場合だと、集団の中にマスクなしで行ったり、手洗いうがいをしなかったりするような行動につながります。 正常性バイアスの対策として、まずは「他人事ではなく自分事」として思えるようにすること。そしてあいまいな情報ではなく、信頼のおける正しい情報を知り、冷静に対応することが大切です。 今回の場合、たとえば「ママ友の知り合いが濃厚接触者とわかり、家族と離れて生活している」など身近な情報を知らせて、「いつそうなってもおかしくない」と伝えるのも一つですね。 またコロナ感染対策もいろいろと研究されており、日々新しい情報が出ています。 「手洗いうがいがコロナ対策でこれほど効果ある、ってN〇Kで最新の研究を特集していたよ」など、科学的で信頼性のある情報を伝えると、聞く耳を持ってもらえるかもしれません。

一番守りたいものは同じ。あきらめずに角度を変えて伝えましょう

年末からさらに感染者が増えており、医療現場のひっ迫やさまざまな影響を考えると心配がつきませんよね。 何かあったとき、私達が一番に守りたいものは何でしょう。 相談者さんもそうだと思いますが、やはり家族を一番に守りたいのではないでしょうか。 コロナ感染について義父母さんと意識のズレがあったとしても、家族を守るためには義父母さんに正しい知識を持ってもらい、行動してもらうことが必要です。 そこで、娘さんが義父母さんのために手洗いを頑張っていることを伝えたり、娘さんから「一緒に手洗いしよう」と誘ったりすると、感染防止の行動をしてもらうきっかけになりそうですね。 また、「感染してしまったら実際にこういう状況になるのだ」と具体的に伝え、その場合我が家はどうするのか、と家族でシミュレーションすると、現実的なこととして受け止めてもらえるのではないでしょうか。 地域のニュースや身近な感染情報を伝えることも、自分事として感じてもらう効果があります。 義父母さんにとっても、家族は大切な存在であるはず。あなたが家族を守りたい思いをきっとわかってくれると思います。 義父母さんに伝わるよう、あきらめずにいろいろな角度から伝えてみましょう。