からかわれても嫌と言えない
今年小学校1年生の男の子です。学校から帰ってきて、名前をいじられ笑われたと話してくれました。
本人は、 嫌と言えないと言っています。
凄く嫌ですが、相手に嫌と言うのは、恥ずかしいと黙ってしまうみたいです。
これから嫌がらせが、酷くなるのではないかと心配です。本人にはどう話したら良いでしょうか。
心を鍛える為に空手…剣道見学に行きましたが興味なかったみたいです。
幼稚園の時からこの様な事はありました。やっぱり、またか~と感じています。
どのようにしたら強くなれますか?
もしかしたら、思ったより強いかも
小学校に行き始めたお子さん、何かと心配ですよね。
ましてや学校での辛かったお話を聞かされたら心配は増大してしまいますよね。
教員をしている知人に聞いたところ、名前をいじられたり何か言われたなどの相談はよくあるようです。
1年生だと「自分がそう言われたらどう思う?」などの指導で案外簡単におさまるそうです。
そして、ほとんどのケースで「あなたの子は親が思う程弱くない」とも思うそうです。
大抵の場合は、親は「そうか嫌だったね」と聞いてあげるだけで大丈夫だと。
先生に相談されることも、安心につながります。
同時に、よりひどいいじりに発展させない方法でもあると思います。
私にも経験があります。息子はとても泣き虫でした。何をするのも遅くてチビで細くてよわっちい。
小学校に入った頃は、息子が困らないか、傷つかないか、心配ばかりしていました。
ハートフルコミュニケーションで勉強して、私が完全に息子を「できない子扱い」をしていたことに
気が付きました。
私がしなければいけなかったのは息子には乗り越える力があると信じて、傷ついても、困っても、
見守ることだったんだと思います。
もちろん、いじめなどもありますから、しっかり見ていることは大事です。
でも、私が守りすぎたら強くはならない。
息子さんはとてもやさしいのではないでしょうか。やさしいし、乗り越える力も持っている、
君は大丈夫だ。
とお母さんが信じてあげれば自信もついて自己主張も少しずつできるようになるかもしれないですね。
今なら傷ついてもそうやってお母さんに言えます。息子さんの成長を楽しみに見守ってみませんか?
理想を押しつけていたのかも・・・
うちの子も大切な事が言えないタイプなので、ご心配なお気持ちとってもよく分かります。
うちの息子は、基本お調子者。
普段はクラスで一番ふざけて大きな声で騒いでいたりするくせに、いざとなるとモゴモゴモゴと何も
言えなくなってしまいます。
格闘系の習い事もさせてみましたが、元気なのは準備運動まで。
いざ戦うとなると怖くなるようで、すぐに涙が流れ、後から入った子にどんどん抜かれてしまいました。
(もう年長さんなんだからしっかりしてくれるかな)
(もう1年生だから「年下には負けないぞ!」って思ってくれないかな)
(もう2年生になったんだから、そろそろ負けん気も出てきてくれないかな)
(もう3年生になったんだし、分からないところは大きな声でコーチに質問できないかな)
そんな風に思い続けてきましたが、親の思い通りにはいきません。
それでも、仲間と教えあったり、好きな技ができたり、下の子の面倒を見たりと、彼なりに少しずつ
成長はしています。
私が願っていたのは、そろそろこんな風になって欲しいという、親の私が勝手に思い描いている幻想の
我が子の姿。
今振り返ると、本当に目の前にいる息子をちゃんと見ていなかったのかも知れないなと感じています。
彼は何に不安を感じているのか。勝てなくても辞めると言い出さないのは何を楽しいと感じているのか。
もっと息子としっかり向き合って、受け止めてあげれば良かったのかもしれませんね。
私自身が表現するように心がけました
わが家の娘も嫌と言えませんでした。
いじめというほどのことはなかったのですが、自分の意見や思いをはっきり表現できず、友達に
言い負かされることが多かったので、私も親としてどうすればいいかと悩んでいました。
我が家の場合は、私自身があまり想いを表現しないで我慢をしてしまうところがありました。
そんな私の態度を娘は自然と見習っていたのかもしれません。
そのことに気が付いてから、少しずつですが、夫や母に素直な気持ちを表現するように努力しました。
苦言も感謝の気持ちも伝えるように心がけました。
表現することで、よりお互いに思っていることが伝わり、家の中の風通しが良くなっていったと思います。
すると、だんだんと娘も自分の気持ちを話してくれるようになっていったのです。
私が、そうだねそうだねと話を受け止め、聴いているうちに、言いづらかった父親に、
気持ちをぶつけられるようになってきました。
そして、徐々に友達にも思ったことが言えるようになっていったと思っています。
名前に込められた想いを伝えました
小学校に入学して数ヶ月、なかなか恥ずかしくて自分の気持ちを正直に表現することが難しいことも
あるかもしれないですね。
お子さんは自分の名前をいじられ嫌な思いをされたとのこと。
うちの娘の名前は男女問わずある名前なので、小学校の頃には、男?女?と聞かれたこともあった
みたいです。
そんな時、うちではわが娘の名前に込めた想いを子どもに伝えました。
おじいちゃんやパパ、ママはあなたが生まれくることを心待ちにしながらそして大切に想いながら、
考えた名前なんだよって。
他の候補にしていた名前などには娘は興味津々でしたよ。
子どもにとっては、自分の名前を大切に愛おしく思えることで、自分が愛され、大切に思われて
いるんだなぁという安心につながっている気がします。
そして、自分の名前が好き!そんな気持ちが小さな心に勇気を与えてくれるかもしれません
学校以外の居場所をつくりました
うちの子も友達にからかわれても何も言い返せないで、ぐすぐすと泣いているような子でした。
幼稚園から同じ小学校に行く子は誰もいませんでしたから、知らない子ばかりの中に、たった一人で
飛び込んで大丈夫なのだろうか。いじめられても言い返せないんじゃないかと随分心配したものです。
そこで、教室までは少し遠かったのですが競技人口の少ないスポーツをはじめました。
小学校の友達だけではない世界があることを知ってほしかったのと、近所の子が通う近所の習い事では、
幼稚園や保育園での友達関係が影響しているだろうし、学校でもそれ以外の時間でも、いつも同じような
人間関係の中にいなくてはならないと思ったからです。
案の定その教室には様々な地域に住む子が通ってきていました。
息子は、学校での友達、近所の友達、習い事の友達、それぞれとうまく関係をつくり、はじめて
会った子とでもすぐに友達になれるようにもなりました。
時には、学校でお友達に嫌なことを言われたとべそかきながら帰ってきた日もありましたが、
習い事にいけば友達がいるからと子どもなりに切り替えることができたみたいです。
こどもは経験しながら強くなっていく
心配になるお気持ちよくわかります。長男が小1の頃、転校した先で、からかわれたり、お友達から
嫌なことをされることがありました。
話を聞くと、嫌だと伝えたいとのことだったので、その時々での対処法を親子で考えました。
空手にも半年ほど通いました(笑)。
その時の私は、すぐに強くなって、息子が嫌な思いをすることがこれ以上なくなるようにと切に願って
いました。
その後も、学年が上がっても何かしらありましたが、息子が必要と思う時には話を聞かせてくれたように
思います。
その都度、親にしてほしいことはあるかと聞くと、聞いてくれただけでいいと言うことがどんどん増えて
いきました。
小さな問題を乗り越え続けたからこそ、今後も自分自身で問題に立ち向かっていく力がついて
いくんだなあと感じるようになりました。
魔法のようにすぐに強くなってほしいと願っていた当時の私にも、こどもは経験しながらじわじわと
強くなっていくから大丈夫、信じて側で見守ろう!と今なら言ってあげたいです。
からかわれて泣きながら家に帰っていた幼い頃の記憶。多くの人にあるのではないでしょうか。
でも、いつの間にか泣いて帰ることはなくなっていた。
きっと、色々な体験をしながら、自分の気持ちを伝えるということができるようになっていくのでしょう。
そして、その傍らには父や母の優しい笑顔ですね。