お友達とくらべてできない事に落ち込みます
年少の女の子です。
最近は、おない歳のお友達と手紙をやり取りすることを楽しんでいます。うちの子はまだ字が書けず、お返事はいつも絵を描いています。
お友達とくらべては私が落ち込む毎日です。気にしなくていい事はわかっているのですがそう思うほど気になります。
どうしたら、大きな心で見守れるのでしょうか?
気がかりはメッセージ
私も次女のおしゃべり下手をお友達と比べて落ち込む事がありました。
そんな時は、『気がかりはメッセージ』と捉え、自分と向き合うようにしていました。
つまり、気がかりなことがあれば、それは私に、何かを学び成長しなさいというメッセージである・・・!とは言っても、1人になる時間が取りにくかったので、
家族が寝静まった夜中のお風呂がいつも思考タイムでした。
ゆったりと湯舟に浸かりながら、あれこれと思いを巡らせていると、いろんな思いが出てきました。
人に負けたくない競争心や、結果を見て評価する心や、子どもを心配する気持ち、子どもへの大きな愛。
自分の弱さにも強さにも気づき、じんわり汗が出てきた頃には、深呼吸と共に肩の力が抜け、まぁいいか!と思えてきました。
翌朝、スッキリした心には、「よし!次女のおしゃべりにもっと付き合おう!」という前向きな気持ちが湧いてきました。
比べる事は自然な事だと思います。比べる対象は、「他人と比べる」「自身と比べる」とのふたつありますね。
わが子を他人と比べる時は、個性や長所を見つけられるといいですね。また、過去のその子自身と比べる時は、小さな成長に気づく事が出来ます。
日々の生活で、子どもを通して親の心を成長させてもらっていると感じます。心のストレッチだと思って、心の声を聴く時間を作ってみて下さいね。
大きな心で、(まぁいいか!)と思える気楽さが、親子共に心地良いなと思います。
子どもの『できる』は育ち続けています
うちの息子も、言葉は遅いわ、絵は描かないわで、ずいぶんヤキモキしました。
『できない』息子を見て学んだのは、『できる』というのはかなり複雑だということです。
子どもの成長は、まっすぐな階段を一歩ずつ登っていくようなものではなく、アリがアリの巣を掘り進める作業に似ているようです。
一見手当たり次第、行き当たりばったりのように見えても、その積み重ねによって頑丈で機能的な巣が作られていきます。
大人は、たまたま巣に新しい出口ができたときだけ気づいて、「箸が持てるようになった」とか「字が読めるようになった」と喜んでいるにすぎません。
子どもの世界には、できるようになるべきことが、何千何万と転がっているのです。私たちには見えないところで、子どもの『できる』は育ち続けています。
もらったお手紙にお返事をするということは、社会性があるということです。
絵を描くということは、筆記用具を扱う力が十分であり、何かを表現したい気持ちもあるということです。
しかしお子さんは、いま文字を書くことよりも、絵でその気持ちを満たす方向を伸ばそうとしています。
掘り進めた先にあるものは、もしかすると、字を書けるようになった後では手に入りにくいものかもしれません。
親は「みんなと比べる」ができるので、まだできないという目で子どもを見ています。
子どもはまだそれが『できない』ので、ただただ絵を描ける喜びを満喫しているはずです。
それが『できる』のは今だけです。満喫させてあげてください。
親が比べてしまうのは当たり前。子どもにとってはどうでしょう
私も、最近、末娘が3歳過ぎてもトイレでウンチができず、友達と比べて気になったことがあります。
始めは「(パンツの中でも)ウンチ出て良かったね、今度は出る前に教えてね。」と伝えていましたが、娘より年下の子がトイレですると聞き、来年は幼稚園に行くことを考えると、私自身の焦りが出てきました。
「もうお友達の〇〇ちゃんはトイレでウンチしてるんだって。」と娘に言って、後から(トイレが嫌になったらどうしよう)と反省したりして…
でも、ある時ふっと、娘から「トイレでウンチする」と言ってきて、見事成功!
「良かったね!」と大喜びしたところ、その後はあっさりとトイレでできるようになったのです。
あれだけ気を揉んだのは何だったんだろう!?と、過ぎてみればそんなに気にしたり比べたりする必要のないことでした。
子育て中、ママ友とのかかわり・幼稚園や保育所・習い事・学校などで他の子と比べてしまう場面がいろいろありますね。
でも、比べてしまう気持ちを無くそうと思っても、かえって気になってしまうのが実際のところ。
私は、「比べてしまう気持ち」というのは、最初からあるもの、として認めることにしました。
その上で、私が気をつけていることは、『子どもにとってどうなのか』と考えてみること。
すると、案外子どもは気にしていなかったりします。つい比べてしまってモヤッとする時は、「子どもにとっては、どうかな?」と視点を変えて考えてみましょう。
子ども目線で見てみるとまた違ったとらえ方ができますよ。
大丈夫、大丈夫とつぶやいてみて
ご相談を読んで、字が書けないお子さんに対しての不安だけでなく、それ以外の事でもお友達とくらべて不安になってしまうのかな?と思いました。
まわりとくらべて不安になるのには、「ちゃんとできるようにさせなくちゃ」とか「できないとこの先大変だから」のように子どもを大切に思っているからこその気持ちと、
「うちの子は大丈夫」とママが安心したいのと、両方あるのかなと思います。
でも、この時期は字の形を真似た絵を描いているのだと思います。焦らなくても自然に字に興味を持ち、絵の中に文字のような形をした物体が登場してくると思いますよ。
それまでは、お子さんが表現したいものをのびのびと描かせてあげてください。そして、「何を描いたの?」と問いかけてあげてみては?
絵を描くことも描いた絵を言葉にして説明することも、創造力と表現力を育みます。
私は、子育て中、落ち込んだり、不安になった時、「大丈夫、大丈夫」と心の中でつぶやいていました。すると不思議とほっとするんです。
子どもの頃、泣き虫だった私に母がいつも「大丈夫、大丈夫」と声を掛けてくれたのが、私の口癖になったのでしょう。
「大丈夫」は今では私の『お守り言葉』のようなものです。
相談者さんにもそんな『お守り言葉』が見つかるといいですね。ママの不安な気持ちが和らぐと、おおらかに子どもの成長を見守れると思います。
まずは、私のお守り言葉「大丈夫!」をプレゼントします。
( ○○ちゃんはもう出来るのに、うちはまだ…)と、私たちは心の中でつぶやき落ち込みがちです。
しかしながら子ども達は、そんな私達を尻目にいつもと変わらずご機嫌で毎日を楽しんでいませんか?子どもは自分のペースで日々成長しています。
出来ないところを探すより、出来るようになったことや、その子らしい素敵な所を探してみませんか?これから子ども達は長い時間をかけて成長していきます。
近視眼的に今だけ切り取って子どもの力を判断せず、その子らしい成長を見守り、時には子どものチャレンジを一緒に楽しみサポートできるといいですね。