おやつ交換で困っています
年長の男の子の母です。
習い事が終わるとお友達同士でおやつ交換がはじまり、子ども達はそれを楽しみにしています。 ただ、それぞれ1個ずつもらったとしても、人数が多いので、かなりの量をもらうことになります。
うちは、習い事から帰ったらすぐ夕食の時間になるのであまり食べさせたくないのですが、 持ってきてないからと断ろうとしても、いいよいいよと渡されるので子どもは受け取ってしまい、 もらうだけなのは心苦しいので、結局うちも持って行くことになってしまいます。
正直嫌なのに、言い出しづらく、毎回もやもやしています。 これからどうしていったらいいか、悩んでいます。
普段の家庭での価値観が伝わっているなら“特別な形”もあり。
おやつに関しては家庭ごとにいろんな考え方がありますよね。 私は、習い事の後のおやつ交換の経験はないのですが、自分の考えとよそのお家の考えは違うなぁと 感じることはありました。そんな時の対処法を参考に書いてみます。
我が家では普段はあまりおやつを食べさせていませんでした。 できれば、甘いお菓子やスナック菓子ではなく、食事や手作りのおやつを食べて欲しいと思っていたのです。 幸い、子どもたちは食事の好き嫌いもなく、普段はスナック菓子を食べたがることもほとんどなかったのですが、 お友達大勢で集まって遊ぶような時は特別。 スナック菓子がたくさん出され、子どもも嬉しそうに食べていました、私も、毎日のことではないし、 まぁいいかなと思っていました。 長い目で見た時、食べ物に関する価値観は日常の家庭での価値観が伝わっていくと考えているので、 私は特別な時は臨機応変でいいかなと思っています。
ただ、そういう集まりに自分が持っていく手土産は、普通の食材、果物、お惣菜など、いわゆるおやつでは ないものにしていました。自分でさらにスナック菓子を子ども達に与えるのは嫌だったのだと思います。
普段は“自分の考える子ども達にとって良い形”を選び、特別な時は“特別な形”でよしとする、というのが、 私が選んだ自分にとって負担のない形だったのだろうと思います。
そもそもの目的がかなうなら、距離を取るのも一つの方法。
習い事の後のおやつ交換、子どもにとってはうれしくても、親には悩みの種になることもありますよね。 私も随分長い間、もやもやを抱えていました。
うちの場合は、スイミングに通い始めたところ同じ幼稚園の子がいました。 彼は、お母さん同士が元々仲良しの別のお友達と一緒にもう長く通っていて、スクール後はたくさんのおやつを 交換するのが習慣になっているみたいでした。 その子達とは幼稚園で同じクラスになったことはないのですが、子ども同士は仲良くしているようで、 自然とうちの子もその輪に入ることになったのです。 けれど、1人で何種類もだったり、袋ごとだったりと、1回に交換するおやつの量があまりにも多くて、 私の感覚と違っていたため、私はとてももやもやしていました。
とはいえ、できあがっている関係の中に後から加わったので、もう少し簡素にしましょうとも言い出せず、 納得できないまま続けていました。
1年近く経った頃、他の習い事との兼ね合いでスイミングの曜日を変えなければならなくなり、結果的に そのおやつ交換の輪からも抜けることになりました。 すると、私は気持ちがすごく楽になったのです。 こんなことなら、もっと早く曜日を変えて離れれば良かったなと思いました。
そもそもの目的はスイミングを習うことだったので、他の曜日でもそれはかなうわけです。 もし状況が許すなら、こんな風に物理的に距離をとるという方法もあるかもしれませんよ。
おやつのやりとりは子ども同士のコミュニケーションの始まりなのかも
おやつは子どもも喜ぶし、一日の栄養を補完する意味もありますが、食事に響くとなると、ちょっと 考えたくなりますよね。
全く同じような状況ではないですが、小学校2年生の息子もスイミングスクールの後にソフトキャンディーを 交換するというやりとりが年長さん頃から始まり、今も続いています。 それほど多くの量を手にすることはないのですが、虫歯になりやすいソフトキャンディーだったので、 当初その交換を好意的には思えませんでした。
ただ、子ども達の交換している時の嬉しそうな表情を見ているうちに、少しずつ私の感じ方が変わってきました。 保育園や学校には持ち込めないお菓子という特別感のあるものを介して、自分のものを友達に分け与え、 友達からももらえる。 これはまだ言葉で十分に深くはコミュニケーションをとることができない段階の子ども達が心を通わせている 時間なのかもしれないと、感じるようになってきたのです。 そう感じるようになってからは、その子ども同士のコミュニケーションの時間が微笑ましく思え、交換も いいかなと思うようになりました。
ただし、実際に我が家の息子は虫歯になってしまい痛い目にあったので、虫歯を治療した後からは ソフトキャンディーを食べたら歯磨きをするというルールができました。
これはあくまでもひとつのとらえ方、感じ方ではありますが、習い事が毎日あるものでないなら、 その時は子ども同士の楽しい関わりの時間と割り切って、ただし夕食に響かないように食べる量や時間の 家庭内ルールを決めてみてはいかがでしょうか。
自分に合った方法は?周囲に合わせて、やんわりいえる機会を待つ。
子どもがらみのお付き合い、気を使いますよね。
私はおやつの交換の経験はないのですが、幼稚園の頃はよくお友だちのお家に呼んだり呼ばれたり、 行き来をしていました。そんな時は、テーブルの上にどっさりお菓子がでます。 それが帰宅時までずっと置かれているので、帰り際に食べたら夕飯が食べられないなと感じていた経験が あります。
呼んで頂いている手前、片付けてなんて言えませんでした。 うちの子は食が細かったので家では3時のおやつの後は食べない決まりでしたが、お友だちの家では 自由にさせていました。 ポリシーないなあと思うこともありましたが、私は人と和やかにいるのが安心で、どう思われるかとても 気になるタイプ。 勇気を出して言おうものなら、気分を害してないか、あとでくよくよ悩むのがよくわかっています。 なので、呼んで頂いた時はその場を楽しむことに決めました。子どもたちも、友だちの家ではOK。 普段は、3時以降は食べないととらえていたようです。 私にとってはその選択が一番自分に合った方法だったと思います。
そのうち、うちに呼んだ時に、「ごめんね~お母さんが作ってくれた美味しいごはん食べられなくなるから、 4時になったらこのおやつ片づけるからそれまでに食べてね~」と言ってみました。 そうしたら、他のお母さんに、「それいいね!うちも今度から、そうしようかな」と言ってもらえたことも あります。 ご自身の気質にもよりますが、ご心配なら、週に1度のことなら、合わせながら、ふんわり自分の気持ちを 言える機会を待つのもありなのかなと思います。
自分の気持ちを伝えても良いと思います。
おやつに対する考え方はとても多様だと思います。手作りのもの、オーガニックなものにこだわる家庭も、 好きなだけ食べてよい家庭も、量を決めている家庭も、時間を決めているという家庭もあります。 いろんな考えがあるのであれば、自分は何にどこまでこだわるのか、こだわる必要があるのかを考え、 それを尊重してもよいのではないでしょうか?
今お困りのことも、どこまでこだわるかは、色々な段階がありそうです。子どもには夕飯前に食べさせない、 子どもに夕飯前には“たくさんは”食べさせない、おやつを持ってくるのは止めたい、“毎回は”おやつを もってくるのは止めたい、“高価な”おやつは止めたいなどです。 これなら納得がいくという線引きはありますでしょうか?
この状況だったら、私はどうするか?と考えてみました。 そのこだわりが自分にとって大事であれば、私は自分の考えを周囲に話してみると思います。 でも、周囲が気を悪くするリスクもあるから言い方は考えます。 お菓子をくれることへの感謝と言いづらかった気持ちも前置きに言えば、相手の方も受け取りやすく なるでしょうか。 「おやつをいつもありがとう。子ども達もよろこんでいるから、私もどうしようかととても迷ったのだけど…、」 というような言葉もそえて、自分はこうしたいと思っていることを伝えると思います。
子育てにはそれぞれの家庭の価値観が反映されます。 考え方は多様です。色々な人が集まる場面では違いに戸惑うこともあると思います。 でも、安心してください。お子さんに最も影響を与えるのは日常の家庭での価値観です。 その分、日常をどう過ごしているかが重要です。親って大変ですね。
コーチ達の意見も、選択は大きく分けて「合わせる」か「合わせない」であるにも関わらず、それを選ぶ理由は 人ぞれぞれでした。 何を大事にするかが違うだけで、どの考え方も間違いではないと思います。
重要な価値観は日常の中で伝えていけることを踏まえたうえで、改めて、このおやつ交換の場面では ご自身がどうしたいかを考えてみてはいかがでしょう。 何を大事にしたいですか、どんな方法がご自身に合った方法でしょうか?