遊びのルールを守れません。友だちと上手く遊べないことが心配です。
負けず嫌いの5歳の息子に手を焼いています。
負けると泣く、わめくの大騒ぎをし、ルールのある遊びができません。
先日、近所の年上の子にまじってドッジボールをしていたのですが、ボールが当たっても外に出ようとしません。
ほかの子に指摘されると、大の字になって泣きわめき、手がつけられない状態になりました。
カルタやトランプなどの遊びでも負けると同じように泣きわめいてすねてしまいます。
「ルールを守って仲良く遊ばないと遊んでもらえなくなるよ。」と繰り返し教えていますが、いっこうに変わりません。 お友達とうまくやっていけないのではないかと心配です。どう教えたらいいのでしょうか?
悔しい気持ちを受け止めて、一緒に作戦を考えてみましょう。
負けず嫌いのお子さんを見ていて心配になるお気持ち、わかります。 このままでは仲間はずれにされてしまうのではないか、と不安になりますよね。
ルールを守って仲良く遊ばないといけない、ということは、お母さんから繰り返し教えていらっしゃるとのことですから、 お子さんもわかっているのだろうなぁと思います。 でも、悔しい気持ちはやっぱり抑えられなくて、ルールを無視したり、泣きわめいたりすねたりしてしまう。 勝ちたいのですよね。でもその方法がわからなくてすねている。
少し落ち着いた時に、ゆっくりお話を聞いてあげて、お子さんの悔しさを受け止めてあげるのはどうでしょうか。 そっか?。悔しいよね?、と。 そして、聞いてみてください。 じゃぁ、どうしたい?って。 ドッジボールでボールに当たりたくないなら、お母さんと一緒にボールに当たらないための作戦を練ってみるのもいいかもしれません。 ボールに当たらないで上手に逃げるお友達を一緒によく観察してみるのもいいかも。 で、試してみる。 うまくいけばよし。 うまくいかなければ、また、一緒に次の手を考える。 こうしているうちに、お子さんも、ルールがある勝負は、みんながルールに合わせて勝ち負けを決めるからおもしろいのだ、ということに気づいていけるのではないかな、と思います。
大丈夫。お子さんもわかっているんです。ちょっとサポートしてあげてください。
ちょっと戻って、根本的なところを確認してみては?
そもそもですが、ドッチボールのルールを、お子さんはどの程度理解していますか? うちの息子が5歳ぐらい時には、時々「あれ?根本的なところがわかっていなかったの?」などということがあったので。 まずはお子さんに「どんなルールで遊んでいるの?」と聞いて、理解度を確認してみてはいかがでしょう。
もし理解が中途半端なようでしたら、ルールを話題にして子どもと話しながら、教えてみることから始めてみませんか。 ルールを知ることで、わからないモヤモヤが取り除かれ、スムーズに遊びに参加できるかもしれません。
私自身は、息子がお友達とやっているドッジボールを見ていて違和感があり、ルールを守っていないのかと気になったことがありました。 息子に聞いたところ、私が子どもの頃とルールが違っていて驚いたことがありました! ルールを守っていないと思っているのは親だけで、実は子どもは守っている、なんていう行き違いもありました。
まずは現状把握。聞いてみましょう。
見守りながら、ちょっとほっといてみる方法もあります。
友だちと仲良く遊んで欲しい。とりあえず仲良く遊んでいたらほっとしていたなあと当時を思い出します。 今考えれば、私が安心したかっただけだったのかもしれません。
負けず嫌いということは、頑張るエネルギーの強いお子さんなのだと思います。 その分、気持ちのコントロールに時間がかかるかもしれませんね。
自分で気持ちをコントロールすることを学んでもらうために、お子さんが泣いてもあえて手を出さず見守ってみませんか。 ルールを守らなかった結果を、経験してもらうのです。
うちも下の子が家族でトランプをして負けるとひっくり返って泣いていました。
その場合はもうトランプをやめてしまうか、下の子抜きで楽しそうに続ける。 ひっくり返らないでやるからお願いしますと言ってくれば入れてやるという暗黙のルールができあがっていました。 トランプが大好きだった下の子は、しばらくひっくり返っていますが、大抵お願いしてきました(笑) そうして、だんだん、ひっくり返らなくなりました。
これがお友達の場合、もっと非難されたり仲間はずれなどに合うかもしれません。 見守るお母さんもつらいところです。 でも、今ならまだ、厳しい仕打ちにあってもお母さんに癒してもらえます。 またすぐに仲直りできる年齢です。 「ちょっとほっといてみる」を提案します。ただし、しっかり見守りながら。いろんな思いをして子どもは考えます。 見守っていれば、それに気づいて、「どうしようか?」と背中を押してあげるタイミングがわかるかもしれませんね。
子ども同士の関わりで学ぶことは影響力が大きいようです。
4歳年下の従妹を思い出しました。子どもの頃、時々、私の友だちや2歳下の弟たちと、トランプをして遊んでいました。 彼女は当時小学校低学年。一番年下で不利。形勢が悪くなると、「うわあぁぁん。」と泣いてしまうのでした。
怒る子もいましたが、誰かが「○○ちゃんはお姉ちゃんと同じチームってことにしよう。」と提案したり、 従妹がトランプをとりやすいようそっと教えたり。子ども同士で仲良くできるよう知恵を絞っていたと思います。
不利な彼女を思いやっての行動だったかも。 すると、彼女も涙を拭いて一緒に仲良く遊んでいました。 負けずに済んだこともありますが、困らせてはいけないと思った面もあったと思うのです。
こういうことは、何度かありましたが、いつの間にか無くなりました。今思い起こすと、お互いを思いやることを学んだ経験だったのかなと思います。今は彼女もお母さんです。
遊びのルールは公平に仲良く遊ぶためにあります。 ルールを守ることの根底には互いへの思いやりが必要なように私は思います。 子どもにとっては、比較的高度なことかもしれませんね。経験を通して徐々に育っていくものではないでしょうか。 子ども同士の関わりで学ぶことは影響力大。頼ってみるのも、一つの方法だと思います。
うちの子もそうでしたが、ある時ぴたっとなくなりました。
うちの子も幼稚園の頃はそうでした。
習い事に行っても、負けると泣いて戦線離脱。途中から練習に参加できなくなる日ばかり。
負けず嫌いは強くなるよと言われても、いつまでこんな状態が続くのだろうとか、幼稚園ではお友達とうまくやれて
いるのだろうかと、私もいろいろな心配をしていました。
でも、小学校に入学するのと同時にほとんど泣かなくなりました。
本人に「最近泣かなくなったね」と聞いてみたところ、「もう泣かないよ。だって小学生になったんだもん。かっこわるいでしょ」と答えました。
泣いて暴れているのは格好悪いと、自分でも感じていたのですね。
だけど、悔しい気持ちが抑えられなかったのだと、彼は少し大きくなってから語ってくれました。
私はそれまで、落ち着くまで待って話してみたり、ほっておいてみたり、思いつくことを片端から試しても 効果があらわれないことにイライラしていましたが、今となって思えば、そうした働きかけが蓄積されて、 ある時「かっこわるい」として本人の心の底から沸き上がってきたのかもしれませんね。
それからも、悔しがりはしますが、歯をくいしばって我慢したり、じわっと浮かんだ涙をぐいっとふいて「もう一度!」と 挑戦していったりと、自分なりの対処法を少しずつ見つけていったみたいです。
まずは、お子さんの現状の理解力や個性、泣いている背景など、様々な視点で何が起こっているかを観察してみてください。
多いのは、頭ではわかっていても感情が抑えられないということでしょうか。
落ち着かせて、子ども自身にどうしたらいいかを考えてもらうことが大事です。
成長過程にいる子どもは、その時すぐに、次からすぐに、行動が変わるかというとそうでもないようです。
でも、本人が考えたことは、少しずつ成長につながっていくと思います。子どもの成長を信じて、焦らずに。