習い事はさせた方がいいのでしょうか?うちの子は習い事を嫌がっていきません
年中の女の子です。
年中さんになった途端、お友達はみんな習い事を始めているようです。
中には週に2つも3つもやっている子もいます。
うちも習い事をさせてみようと思い、誘ってみましたが、どれもこれも、娘は嫌がっていきません。
お試しでさえ、とても嫌がります。
お友達とどんどん差がついてしまいそうで心配です。
私自身は習い事をさせた方がいい気がして、焦ってしまっています。
習い事はなんのためにするの?
他の子はやっているのにうちの子は…と焦ってしまう。 多くの親が抱いたことのある気持ちかもしれません。 どうして習い事させてみたいなと思いましたか?その理由を掘り下げてみてはどうでしょう
我が家の息子がスイミングを始めたのは年少の時でした。 お友達に影響を受けて、「スイミングにいきたい」と言い出しました。 まだ習い事は先の話と思っていた私は驚いたのと同時に、最初からひとつに絞るのはもったいないと感じ、 いろいろな習い事体験に行きました。 結局、息子が選んだのは最初に言い出したスイミングでした。 ちなみに、スイミングの体験に行くまで、息子はスイミングが泳ぐことだとは分かっていませんでした(笑)。
当初、私が習い事に期待していたことは、「子どもの体験を増やす」ことでした。 今は「努力を通じての達成感」味わってほしいと思っています。 習い事への期待は家庭によっていろいろだと思います。 その期待は、親と子どもでも違うこともあるでしょう。 親は「達成感」を子どもに与えたくて、子どもは「遊びとして」「ホッとする場所をもとめて」なんてことも あるかもしれません。
習い事をさせた方がいいと感じられているのは、なぜでしょう。 まず、そこに戻って考えてみるのもいいかもしれません。 それによって、習い事を始める時期はいつ頃がいいか、やるならどんな習い事か、習い事以外の選択肢もあるか、 子どもの意思はどう尊重するかなど、考えることはたくさんありそうです。
「いや」の理由を考えてみました~我が家はまずはチラ見から
習い事は絶対させたい!と思ってはいませんでしたが、学校以外のつながりを持てるといいなと思い始めました。 才能があったらあわよくば…という欲もあったかな。 でも、息子も習い事は最初必ず「いや」というタイプでしたので、年齢に合わせて、できる工夫を考えてみました。
お子さんは、なぜ、「いや」と言っているのでしょう?
私はスイミングを習わせようとして拒否された時に、息子に理由を聞きました。 でも、年長だった息子の表現力だと「いやなものはいや」。何か不安があるのかもと理由を想像してみました。
① 「スイミング」という言葉が何のことかがわからない。/ ②レッスンで具体的に何が行われるかがわからない。/ ③先生やお友達に人見知り。/ ④お母さんと離れたくない。
うちは①②の可能性が高いと思いました。 そこで、お買い物のついでに窓の外からチラッと見るところから始めました。 プールのことだとわかったことと、自由遊びと先生の笑顔に心が動いたようで、 お試しにいってみることになりました。 苦労した割には、半年ほどでやめ、別の習い事に変わりましたが…。試行錯誤ですね。
さて、お子さんの「いや」の理由は何でしょう? それによって、不安な気持ちを埋めてあげられるような方法や情報を考えてみてはいかがでしょう?
身近な人の楽しむ姿を見せてみました。
うちの息子も習い事を嫌がりました。 喘息だったので親主導で、年中からスイミングに入れましたが毎回嫌がって、行かせるのが大変でした。 ある時息子は「僕は何も習いたくない。 友達と楽しく遊びたいんだ。」と宣言しました。
まず、話をしました。喘息を治すためにスイミングだけは頑張ろう。 海やプールで泳げるって楽しいよ。そのかわり、平泳ぎができるようになったらやめてもいいよと。 彼は平泳ぎができるようになり、本当にすぐにやめました。(笑) 言いだしたら聞かない頑固者でしたし、ゆっくりペースの彼には週1で縛られるのが、まだ苦痛だったようです。
そんな息子が、2年生頃から友達の習い事の話をするようになりました。 もしかしたらと、子ども用のラケットがもらえる短期のテニススクールに誘ってみました。 まず、お姉ちゃんがラケットをもらい、楽しそうにボールを打っているのを見せました。 「僕もやる!」案外簡単に飛びつきました。 身近な人の姿を見て興味を持つ年齢になっていたのかもしれません。 自分から始めたせいか、嫌がらずに通うことができました。
経験を通して感じたのは、無理やりやらせてもあまり続かないのかなということ。 また、子どもの個性や発達段階に合わせた、ちょうど良い時期と誘い方があるのかもしれないなということです。
個性を認めて応援しています
私も「何か習い事はじめた?」というママ友達の声に焦りを感じ、あれこれ考えていたことを思い出しました。
うちの長男ものんびりマイペース。 「○○君は今日サッカーだよ」とか「○○ちゃんはピアノ始めたんだって」と話してくれるものの、 いざ誘ってみると本人は「いかな?い」と。
逆に次男は、あれやりたいこれやりたいと何でもやってみたいタイプでした。 「サッカーやる!」と始めたものの、1年もたたないうちに「サッカーやめる。体操やりたい。」と。 そして、またしばらくすると「○○君たちは別のサッカーをやっているんだよ。 ぼくもそっちのサッカー行きたいな」と言いだす始末。 サッカーが嫌でやめたんじゃなかったの?と私はもやもやもしたものです。
結局、長男は小1夏の習い事デビューでしたが、じっくり取り組み「6年生まで絶対やめない」とがんばって いますし、次男はあれこれ楽しそうなことをみつけては挑戦しています。
そして私は、兄弟でもこんなに性格も取り組み方も違うんだな?と感心しながら、アプローチの仕方は違っても 好きなことをみつけて楽しくやってくれればいいよね、と彼らを応援しているところです。
お子さんの好きなことは何でしょう?
私は、習い事は子どもが望まないなら必ずしもやらなくてもいいと思っています。
ですから、子どもが興味を示した時に習い事をはじめました。
お子さんはどんなことが好きな子ですか?
習い事に拘らなくても、お子さんの好きなことをやらせてあげれば、それもお子さんの成長に繋がるのではないかな と私は思います。 今は「好きなことに取り組むと楽しい」という経験をたくさんする時期と考えてみるのは、いかがでしょう?
お絵描きが好きであればおうちでお絵描きをたくさんする。 お話するのが好きであれば、離れて住んでいるおばあちゃんに電話してお話する、お母さんとたくさん話しても いいですね。 お母さんのお手伝いからも学べることもたくさんあります。思う存分、外で遊ぶのも楽しそうですね。
お子さんが好きで一番楽しめそうな何かを探してみてはどうでしょう? お子さん自身が「好きなことに取り組むと楽しい」ということを知っていると、いつか、好きなことを習い事として やってみたいと思うかもしれないなと思います。
「習い事をさせたほうがいいのでしょうか?」この質問は、多くの親の関心事だと思います。 習い事をさせる事は魅力的だと思いますが、絶対に必要なのかと問われると疑問です。
ご家庭の子育て観によって、習い事をさせたい、遊ぶ方が大事、本人が喜ぶならやらせよう、いろんな考え方が
あります。どれも間違いではありません。
どんな子育てがしたいのか、そこに戻って考えてみてはいかがでしょうか。
コーチ達の経験談からも、子どもたちの習い事に取り組む姿勢は個性的です。
お友達との差がつくとの心配はお子さんをほかの子どもと比べて見ている結果ではないでしょうか。 子ども一人ひとりは、他とは比べられないほど個性的です。他の子どもとの比較ではなく、お子さん自身が何に興味を持つかを観察されてはいかがでしょうか。
子どもの気持ちを尊重することは自己肯定感を育てる方法のひとつです。 ありのままを柔軟にとらえて、接し方を考える機会にしてみましょう。