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乳幼児期学童期思春期凸凹っ子

4歳の次男、食事に時間がかかります

急かさずにいると、ゆうに一時間は食べています。朝は毎日のように保育園に遅れるし、夜は片付かずにイライラしてしまいます。 「今だけよ」「大きくなれば早く食べられるようになる」と言われますが、今なんとかできる方法がないでしょうか。

時間の感覚を養うきっかけに

お子さんの食事のこと、気になりますよね。 食事に限らず、朝の支度や夜寝るまでの一連のやるべきことがなかなか進まないと、親もとても大変ですね。例えば、食事後の楽しみを何かお子さんと一緒に考えるのはどうでしょうか。時計を見ながら「長い針が〇になるまでに食べられたら、一緒に○○をしよう!」など先の楽しみを持たせて時間の感覚を養うのも良いかもしれません。我が家でも保育園の頃は時計のアラームを使って、「この音楽が流れたら次のことをしようね。〇時までにお布団に入れたら絵本がもう一冊読めるね!」などと言いながら生活のペースを作っていたこともありました。もちろん、うまくいくときもいかないときもありますが、小学校入学に向けて長い目で取り組んでみるのも良いかもしれません

リクエストを聞いてみる

仕事しながら育児と家事で平日の朝と夕方以降は時間との戦いでした。 息子はそんなに食は細くはありませんでしたが、朝はやっぱり食事がスムーズに楽しく食べられると私も嬉しかったです。一時期、近所の幼馴染の双子の兄弟を朝預かって、うちでご飯を食べて、3人一緒に登校していたことがありました。朝からワイワイ盛り上がって、楽しそうに食べていたのを思い出しました。大したものは作ってません。子どもたちのリクエストを参考に作れるものを出してました。今日はA君リクエストの納豆トースト、明日は息子のリクエストのポークおにぎりその次はB君の好きな目玉焼きなどです。10年以上たった今でも「あの時毎朝楽しかったね」と息子と話すことがあります。忙しい朝の時間ですが、息子さんのリクエストを聞いてみるなどして少しでも楽しいものになるといいですね。

美味しく食べてくれることが一番嬉しい

食事に時間がかかる息子さんにイライラする気持ち、よくわかります。 私の息子も食べるのが遅くて困ったからです。息子の場合は、食べ物を口に入れてから飲み込むまでが長かったので、どうしてそうなってしまうのかを観察してみました。それで、食べ物を頬張り過ぎているなと思った時には、「口に入れるのは、スプーン1杯分くらいにしたら?」と提案。飲み込むタイミングがつかめないのかもと思った時には、「〇回噛んだら飲み込んでみて。」と伝えてみました。それでもなかなか効果は出ず、がっかりすることもありましましたが、息子が美味しく食べてくれることが一番だと考えて、いろいろ言うのは止めました。そんな息子も今では早く食べられるようになりました。きっかけは、給食。咀嚼し過ぎていた息子ですが、学校で早く食べることを求められて、飲み込むタイミングを調整出来るようになったようです。食べる量も増えました。元気モリモリ食べる姿を見て、あの時うるさく言い続けなくて良かったと思う今日この頃です。

食事量を見直してみては

私の娘も時間がかかりました。ふとその話しをママ友にしたところ、「朝からその量は多くない?」と言われました。 子どもに栄養のあるものをしっかりと食べさせなければと、知らず知らずのうちに種類や量が増えていたようです。理由のひとつには長男の保育園での体験があります。園の連絡ノートに朝食を書かねばならず、返信欄には毎回足りない栄養素が書かれていました。園側としては参考程度に、ということかもしれませんが、初めての子育てでのその指摘はけっこうこたえました。長男はしっかり食べるタイプだったので、指摘に応じて用意した食事はいつも完食。それが当たり前だと思い、娘にも同様にしていました。改めて娘に目を向け、娘にとっての適量を探るようになって、私が一食に多くの期待をしていることにも気づきました。そこから娘の食事時間も変わってきたように思います。お子さんの食事量はいかがでしょう?お子さんにとっての適量を探ってみませんか?意外な気づきがあるかもしれません。

ポイント

私たちは大人の目線で見て、あれこれ子どもに要求したりしますが、食べることも寝ることも、あらゆることを一度子どもの目線で見ることが必要かもしれませんね。子ども目線、その子目線で見てみると見えてくるものがあるように思います。 食事の量や食卓での会話、いろいろなものが子どもに影響を与えているようです。 「早く、早く」と言う前に観察してみましょう。
実践教室 叱って「させる」子育てから、問いかけで 「子どもが考え行動する」 子育てへ。日常における効果的な声掛けや接し方が学べます。