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非認知能力を伸ばす教育が必要?

初めての子育てです。3ヶ月になりいろいろ反応もするようになり、充実して楽しく過ごしています。気になるのは教育のこと。色々調べると、乳児のための知育遊びなんかもあって、そういうことをやった方が子どもの非認知能力が伸びるということのようです。興味はあるのですが、早めに職場復帰したい私は、仕事を始めると忙しくて続けられないとも思います。 どう考えるといいのでしょうか。

日常生活から学べることも

お子さんの教育のこと、気になりますよね。私も、お友達が「教室に通っている」なんていう話を聞いたりすると、我が家はやらなくていいのかと不安になったりしたものです。真似をして知育玩具を購入したこともありますが、我が家の子ども達はせっかく用意したおもちゃよりも、テレビのリモコンや料理に使うボウル、おむつのテープなど実物で遊んでいることが多かったように思います。以前何かの記事で、『非認知能力を伸ばすために、自分がやりたいと思うことを選んで、面白くするために工夫していくような経験を子どもにさせてあげましょう』と書いてあるのを読んで、私は子どもが小さい時にそんなことが出来ていただろうかと思ったことがありました。でもよく考えると、日常生活の様々なことがこれに繋がっているように思います。例えば、離乳食のつかみ食べや公園遊び、雨上がりの水たまりをびちゃびちゃさせること・・・。もちろん親の都合もあるのでいつも出来たわけではありませんが、たまに子どもに付き合ってトコトンやらせてあげたことはありました。 案外、日常に沢山のヒントが転がっているかもしれません。

親子一緒に楽しむこと、それが何よりの教育

充実して楽しく子育てされているとのこと、なによりですね。羨ましく思います。私は子どもが3人います。3人とも今はすっかり思春期です。子ども達が幼い頃は、なにもかもを母親がしなければいけないと思い込んでいて、ただただ必死でした。子ども達の知育に良いと思ってやったこともたくさんあり、間違いでは無かったかもしれません。けれど、子ども達の心に残っているのは、家族で鬼ごっこをしたことや、リビングにテープを張り巡らせてのクモの巣ごっこ、散歩中の公園で見た大っきい犬の毛がフサフサだったというような、私はすっかり忘れてしまっていることです。子ども達とそんな話しをするたびに、子どもが幼く親子の時間がたっぷりあった時に、私が肩の力を抜いて、もっといっぱい子ども達と遊べば良かったなぁと思います。子育てを楽しんでおられる相談者さんが素敵です。 親子の時間を、たっぷり楽しんでくださいね。それが何よりの非認知能力開発ではないかと私は思います。

工夫する力を育てよう

私は長男が小さい頃、年齢に合わせた知育玩具が送られて来るシステムを取り入れていました。同じ与えるなら、教育に繋がるようなおもちゃなら安心だと考えたのです。仕事や家のことをしながら、次々に送られて来るおもちゃを使って、十分に遊んであげられたかというと、そうでもなかったように思います。おもちゃはどんどん増えていき、片づけるのも大変でした。私自身が子どもの頃に持っていたおもちゃは最小限。だから、泥団子を作ったり、家にあるもので工作したり、おもちゃがないならないなりに自分で工夫して遊んでいました。その経験が、今の生活の中でも「工夫する力」として、生かされていると感じます。 今、すっかり成長した息子を見ていると、別の物を代用したり、工夫するのが苦手なようです。あの時、既成のおもちゃに頼りっぱなしにするのではなく、割りばしとかビニール袋とか、身近なものを使って、「あるもので工夫して遊ぶ」「自ら作り出す」経験をもっとさせてあげられたら良かったと感じています。

日常の生きた経験が刺激的

先日、高校生の息子の保育園時代のママ友達と会う機会があり昔話に花が咲きました。ママ友の息子さんは小さい頃カブトムシが大好きで、早朝に近くの公園に探しにいってオスとメスを捕まえたこと。その2匹から産まれた卵を1年かけて家族で世話して、数十匹の成虫まで育てたことを教えてくれました。1年間みんなで土を替えたり、土の中のフンを掃除したり大変だったけど、今では懐かしいと言っていました。今回、非認知能力の話を伺い、そういう家族での「カブトムシ飼育プロジェクト」みたいな経験も、子どもの非認知能力を育てることにすごく役立っているのだろうなと思いました。うちの息子であれば、大好きな電車やバスに関わる遊びや体験だったと思いますし、そもそも保育園での生活がすごくよい刺激や経験だったと思います。私も育休中は知育情報がいろいろ入ってきて、早く始めないと英語耳は育たない、などと言われて心が揺れました。でも息子やその友達を見ていると、非認知能力はいろんな所でいろんな経験で育てることができるのではと感じました。育休中の赤ちゃんとの時間はとても貴重です。 今の時間を充実して楽しく過ごしていらっしゃるなら、知育については焦らずゆっくり考えてもいいのかなと思います。

ポイント

今、乳幼児教育のトレンドは「非認知能力開発」ですね。そのキーワードを使って、多くの習い事が生徒数を増やそうとプロモーションします。どの習い事もプログラムも魅力的で目移りしそうです。そして、どんな知育をするかと言うこと以前に、親との遊びが最も子どもたちに良い影響を与えたとハートフルコーチたちは考えるようです。日常生活にあるものをおもちゃにして工夫しながら楽しむ。発想力や創造性の開発につながりそうです。おまけに親が一緒に楽しんでいる姿は子どもの自己肯定感を育みます。 何よりの非認知能力開発につながるのではないでしょうか。
ハートフルコーチ養成講座では、お子さんの非認知能力を育てる親の関わり方も学ぶことができます。