何かと難しい息子です
朝、登園バスが来る時間が近づくとトイレに行きたくなり、いつもバスを待たせてしまいます。また、歯磨きも嫌がります。 何かと難しい子どもにちょっとうんざり気味です。そんな自分もなんだか嫌です。子育て難しいです。
難しいと思ったときこそ、自分のケアを
毎日のことがうまくいかず、子育てを難しいと思うお気持ち、よくわかります。我が家では、娘が保育園に通ってから数年間、ほぼ毎朝泣き叫んでお別れしていました。他の子はママに手を振っている中、先生に羽交い絞めにされる娘。なぜうちの子ばかり・・・と複雑な思いを抱え、半ば泣きながら出勤したこともありました。保育士に相談したり、育児本のアイディアを試したりしましたが、結局これといった解決策は見つからないまま娘の成長と共に終わりました。 でも途中で気づいたことがあります。それは、解決策がないからこそ、できる範囲で試行錯誤したあとは、「そういうこともあるよね」と思えるように、自分を整えるということでした。自分に余裕がなければ、小さな変化に気づけなかったり、寛容でいられなかったりします。日々忙しく、自分を後回しにしがちですが、自分の思いを振り返ったり、誰かと話をしたりすることで、心や体をケアすることもおすすめです。
不快より快を見つける関わりを
何かと難しいお子さんにうんざりする気持ち、私にもよくわかります。私の息子も、小学生の頃、やりたくない宿題がどんどん後回しになりがちでした。やっと始めたかと思っても集中できず、漢字1ページ書くのに1時間以上かかっていたので、私もガミガミ言ってしまうことが多かったです。正直、今考えてもどうすることが正解だったのか、思いつきません。ただ、そんな息子でも、「漢字を書き終えたらアニメを見ても良い」と言った時は、30分もかからずに書き終えられたのです。息子にとっては、今の不快に焦点を当ててさせるよりも、その先にある快に焦点を当てた方が、やり遂げやすかったのかもしれません。この考え方をお子さんにも応用出来ないでしょうか。例えば、園バスに乗る前や歯磨きの前に、それが終わった後の楽しみを親子で見つけてみるのです。その方が、ガミガミ言い続けるより、親のイライラも少ないかもしれません。
一緒に休み休みいきましょう
子育て、難しいですよね。お気持ちわかる気がします。何かと注文の多い我が家の次男と重なります。息子も歯磨きを嫌がりました。前髪を切るのを嫌がり、赤い物しか持たず、壊れたものもずっと箱に入れてとっておき、白いTシャツしか着ません。何ひとつとして私の思う普通のようにはしてくれませんでした。世の中に数多ある子どもを誘導する作戦も通じませんでした。私もほとほと疲れました。ハートフルコミュニケーションで子どもの気質を知ったとき、息子には息子の普通があるんだということを知り、育てにくさが個性に見えてきました。現在中学一年生。自分で決めた学校へ進学し、長髪のまま登校しています。気難しい男子を育てる母同士、肩の力を抜きながら、休み休みいきましょう。
何かとゆるかった母の対応
朝、ただでさえ忙しいのに、登園バスを待たせてしまうと思うと、「どうして今からトイレ?」と一層イライラしてしまうのではないかとお察しします。今回登園バスで妹のことを思い出しました。私には弟と妹がいますが、妹は私と弟が通っていた近所の幼稚園ではなく、本人の希望で少し遠い幼稚園に入園しました。しかし、しばらくすると登園バスが嫌だと言って乗らなくなり、1年目は母が自転車で送迎していました。母も3人目ともなると私や弟のときと違って、「仕方ないわねぇ」という感じで、あまりうるさく言わず、妹につきあっていました。結局、妹はその後また登園バスに乗るようになりました。息子さんは好きなことには時間通りに行動できたりしませんか?もしそうだとしたら、毎朝の慌ただしい時間がいやだったり、バスが本当は少し苦手だったりするのかもしれません。もし自転車でも行けるのであれば、「しばらく朝は自転車でもいいか」と少し肩の力を抜いてみたらいかがでしょうか。親のゆったりした気持ちは子どもに伝わります。うちの場合は、母の末っ子に対する「何かとゆるい」子育てがこだわりの強い妹には合っていたのだと思います。当時の私は「お母さんは妹に甘すぎ!」と思っていましたが、マイペースな息子を育てる今は「ゆるいペースも大切」と感じます。少しでも気持ちを楽に持てるやり方が見つかりますように。
人は一人一人、みんな独特な世界で生きています。性格の違い、身体的感覚の違い、価値観の違いとそれぞれの中で生きています。それを私たちがイヤというほどに知ることになるのが子育ての場面です。自分の子どもでありながらまったく自分と違う。何を考えているのかが不明。どうしていいかもわからない。わからないからといって、親の考え方を押し付けると、子どもや関係に様々な不都合が起こります。もし違いを理解することができたら。そして、違いを楽しむことができたら。それこそがまさに、子育ての醍醐味かもしれません。是非、私たちの声を参考にしてみてください。