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友人の子どもが言うことを聞いてくれない

5歳男の子の親です。友人の子どもを預かることが時々あります。普段厳しく育てられているせいか、私がなめられているのか、うちの家では言うことを聞いてくれません。 人の子どもをきつく怒ることにも抵抗があります。どうしたらよいでしょうか?

伝え方のバリエーション

お友達のお子さんをお預かりしたときの対応ですね。冷蔵庫や戸棚、引き出しなどを勝手に開けちゃう子、階段を1段とばしや上から飛び降りようとする子、ものを投げちゃう子、いましたいました。自分の子なら即注意!となりますが、よそのお子さんだと躊躇してしまう気持ち分かります。私の場合、ある程度は見逃しますが、怪我をしそうな場面では、危ないので注意していました。短い言葉で、子どもの動きを止めて、その後『○○だからやめようね』とその理由も伝えていましたね。きつく叱る必要はないと思います。これはしてほしくない、逆にこうしてほしいと、子どもが分かるように伝えてみてはいかがでしょう?自分のお子さんに良いモデルになってもらい、『○○ちゃんも同じようにできるかな?』と声かけすると、遊びの延長として受け入れてもらえるかもしれません。また、年齢にもよりますが、触って困るもの、危険なものは出しておかない。遊んでいい範囲を狭める等事前に対応をしておけば、お互いが楽しく歩みよれるのではと思います。子ども同士の微笑ましいやりとり、子ども達の成長が見られるのもお預かりならでは。 大変なこともありますが、お子さん達との今を楽しんでくださいね。

子どもに分かりやすい言葉がけを

ご相談から、息子の幼稚園のお友達のことを思い出しました。その子が遊びに来ると、たいてい家中を走り回りお菓子を食べ散らかして大変なことになります。そこで、彼が来るといつも公園(外)で目一杯遊び、お迎えまでの少しの時間を家で過ごすことにしていました。その後、私はハートフルコミュニケーションで「子どもに伝わるやり方を工夫する」ことを学びました。それまでの私は、やめてほしいことや守ってほしいことは「ダメ」「やめなさい」と言えば子ども達に伝わっていると思い込んでいました。そして「どうして分かってくれないの!」と感情的になっていました。しかし実は言葉が足らず、子ども達は私に何を言われているのかあまり分かっていなかったことに気づきました。思い返すと、公園で彼が「どうしていつも外で遊ぶの?」と聞いてきたことがあります。私はドギマギしてごまかしたのですが、今考えると、子ども達に分かるように丁寧に理由を伝えて話をするチャンスだったと思います。相談者さんも試しにいつもの言葉がけ(伝え方)を変えてみてはいかがでしょう。それで表情や様子が少しでも変わったら言いたいことが伝わり始めているのだと思います。 友人のお子さんはどんな風に言われるのが好きなのか、ぜひ工夫してみてくださいね。

上手に伝える工夫をしてみる

相談者さんの家で言うことを聞いてくれないと言うことは、他の方の前では聞き分けが良いと言うことなのでしょうか。どちらにせよ、今後も預かる機会があるのなら、解決しておきたいところですね。私は言われた側としての経験があります。息子が年中当時、お友達のお家に度々誘われて遊びに行っていました。ある時、息子と私が一緒にいる時に、「○○君の歩く時の足音は響くからそっと歩いてね」と優しく言われました。言われた時は、正直ビックリしました。でもその後に「○○君は小さい時から戸建でしか暮らしてないから注意されるタイミングが無かったもんね!しょうがないねー」と、サラッと付け加えてくれました。確かにそのお友達のお家に遊びに行くまでは、階下に気を使うと言う生活はした事が無く、息子に歩く足音を注意をする事はありませんでした。今思い出すと、その時に友人がハッキリ伝えてくれて良かったと思いました。そして、その伝え方がとても上手だったなぁと思いました。その件があってからは、友人親子と更にいい関係になることができました。子どもによっては少しの言葉でも傷つく子、少々強く伝えてもヘッチャラな子、色々なタイプのお子さんが居ると思います。タイプに合わせて、工夫しながら上手く伝える方法を試してみてはどうでしょうか? 言わずに穏便にと言う風潮もありますが、伝えてみたら更に深い関係になれる事もあると思います。

怒らないですむ先手を打つ

よその子を家で預かること、私もよくありました。かつて息子は『行く』より『呼ぶ』派。園から帰ると日常的に我が家で子ども達がおもちゃを広げて遊びます。わいわいがちゃがちゃ賑やかに。人の分もおやつを頬張る子、遊ぶ順番が守れない子など、眺めているとあちこちで問題勃発。まだ5歳ですから仕方がありません。目をつむる場面も多々あったように思います。そんな時、私は子ども達の騒ぎ?には、なるべく介入しないように見守りました。ぶつかると危険な物、いたずらされたくない大事な物は置かず、あとは皆さんご自由に!のスタンスです。相談者さんが、きつく怒りたくなるのはどんな時ですか?言うことを聞かせたくなるのはどんな場面でしょう。例えば、冷蔵庫を勝手に開けるのを止めて欲しいなら、開けられないようにテープでドアを固定する。お友達の分もおやつを食べるなら、小分けに袋に入れて渡すなど、コトがおこらないように先回りして対策することも一案かもしれません。それでも叱らねばならない時は、私は『それはダメ!』と最強の眼力で短くビシッと、怖いおばちゃんに変身しました。子ども達はこれからどんどん自分たちの世界を広げ、お互いの家を行ったり来たりすることも増えてくるでしょう。 どうしても、預かるのが気乗りがしない時は、上手に理由を考えて断る事も一考だと思います。

我が家のルールを守ってもらいましょう!

私にも似た経験があります。友達が大切な用事があったので、お子さんを家で預かることになりました。親と一緒に遊びに来てもらったことがあったので、楽しく過ごしてくれるだろうと思っていました。けれども、親がいなくなると、うちで大切に使っているおもちゃを壊れるくらい乱暴に扱ったり、気が付けば、ティッシュペーパーを箱から全部出して、部屋中にばらまいたり、、、何度注意しても聞いてくれませんでした。その子が帰るころにはへとへとに疲れてしまいました。その後、ハートフルコミュニケーションで、「枠組み」や「ルール」といった考え方を学びました。何度もうるさく言うのではなく、一緒にルールを決めて、ルールを守れなかったら、当然の結果を体験してもらいます。私の場合だったら、おもちゃを大切に扱うことを約束して、守れなかったら、その遊びは終わりにすることを伝えます。強く怒るのではなく、冷静に対応して、守れないなら本当に終わりにします。(ここが頑張りどころです!)我が家にいる間は我が子と同様に接します。 ビデオを用意しておく、不安がある場合は予め他のお友達の親子にも声をかけて一緒に過ごしてもらう、など、対策を考えておくのもいいですね。

まとめ

よその子を預かることは、普段の子ども同士のやりとりを観察できる楽しいひと時でもありますよね。一方で、まだ5歳前後の子どもですので、子どものタイプによっては、気を遣う面も多々あると思います。いろいろなシチュエーションが想像できますが、きつく怒って止めなければならない場面は、「危ない時のみ」と考えるのはいかがでしょうか。その他のことは、「あえて見守る」ことと「我が家では守ってほしいこと」に分けてみましょう。「我が家で守ってほしいこと」が決まったら、わかりやすく説明して、守ってくれるようにお願いしましょう。それでも約束を守ってくれない時は、怒るのではなく、原因となっているものを片付けるなど、毅然とした態度で接することも時には必要です。また提案にあったように、事前に危ないものや触ってほしくないものを片づけておくと、気持ちの余裕も生まれます。親同士で話しやすい関係を作っておくと、お互いの子どもをほめたり、時には注意しあう素敵な関係になれるかもしれません。 それでも気持ちに余裕がない時などは、お子さんを預かることを断ることがあってもいいと思います。