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2歳女児 なんでも手づかみで食べています

2歳女の子です。食事のマナーが身につかなくて困っています。食べたいものがあると、スープでも手づかみで食べてしまいます。 毎回スプーンや箸の持ち方を教えても、すぐに手づかみになってしまうので、食事のしつけをするのが難しいと感じています。

食事の時間を楽しみながら、マナーを知らせてみては

2歳にして食べたいものがはっきりしていて、アクティブに行動できるなんて素晴らしいですね!お子さんはお食事が大好きなのでしょうか。相談文を読ませていただいて、2歳のお子さんは、ご家族がスプーンやお箸を使う様子を見て学んでおられる最中なのかな?と感じました。わが家では、「食事のマナー=楽しい時間を共有するためにある」と考えています。私も食べることが大好き。わが家の3人の子ども達がモリモリと食べているのを見るだけで嬉しくなります。子ども達の好物の料理を作っている時は、子どもがふらっと台所に入ってきてつまみ食い。なんてお行儀の悪い!って感じですよね。でも私は、それも母の料理を楽しみにしてくれている気がして嬉しいんです。わが家では食事のマナーとして、まずは「いただきます」と「ごちそうさま」をちゃんと言えるようになってほしいと思っていました。言わない子ども達にピリピリと反応して注意していた時期もありますが、親が毎回言っていると、子ども達も当たり前に言うようになりました。 食事は楽しいものです。楽しい時間を共有するために、マナーがあるのではないかなと思っています。ぜひ、お子さんとの食事の時間を思う存分楽しみ、その中で少しずつお箸やスプーンの持ち方を知らせていかれてはいかがでしょうか。

ただいま探究中

食べ方は「育ちが出る」と言われますから、とても気になりますよね。うちも、娘が将来、彼氏の家にお呼ばれしたときに焼き魚が出てきても困らないよう、お箸の持ち方・使い方には気を配ってきました。お子さんは、スープにまで手を入れてみるなんて、好奇心旺盛なのですね。料理を味わう前に、食材がどれだけ固いのか柔らかいのか、料理の温度は熱いのか冷たいのか、など確かめたいのかもしれません。食事にとても興味があるのだと思います(ママのお料理が美味しくて次々に試してみたくなるのかも)。後片付けは本当に大変かと思いますが、今のところは、探求していると考えてみませんか。ひと通り体験し尽したら、経験値が上がって次のステージへ向かっていきます。また、お子さんが食事のマナーに関心を持つのは、もう少し先になるのでは。私自身、食事のマナーは人並みで問題ないと思っていましたが、社会人になって、女性の先輩方がみんな、ハンカチを膝に乗せて食べているのを見て驚きました。ハンカチを広げるこなれた仕草もそれはそれは素敵で。それ以来、先輩方の真似をするようになりました。一方、なぜかテーブルに対し斜めに座り、足を組んで食べるエリートくん。100年の恋もさめてしまう…。上司や同僚からは容赦なくツッコまれていました。「人の振り見てわが振り直せ」です。お子さんはまだ2歳。これから幼稚園や保育園に行くようになると、家族以外の人と食事する機会が増えることと思います。年長さんへと上がるにつれ、お姉さんぽく振る舞うこともあるでしょう。大丈夫です。食事のマナーを身につけるターニングポイントは、これから何度でもやってきます。ただいま探究中~自分で気づくようになってきます

手づかみ食べはスプーンやお箸を使えるようになる準備期間

食べたいものがあると手づかみで食べるとのこと。お子さんは、今自分の手でいろいろ試しているのかもしれませんね。子どもの手の発達段階は、生まれたときには反射的に握るだけだったのが、成長とともに、ボールをつかんだり、指先でつまんだりできるようになります。1~2歳の頃は、手づかみで食べることで食べ物の感触や温度を知ったり、食べ物をつかんでから口に入れるまでの動きを練習しているのですね。なので、まずはしっかりと手づかみ食べを経験させてあげましょう。その際、服やテーブルの周りがすごい状態になると思うので、長袖の場合は肘上までまくりあげ、汚れてもよいようにエプロンをしたり、テーブルの下はビニール製のシートや新聞紙などを敷いて汚れ防止対策をしたりしておくと、洗い物や掃除が減らせますよ。そして、家族が目の前でスプーンを使って食べるのを見せてあげたり、ママやパパが食べ物をスプーンに入れて持たせてあげたりすると少しずつ自分でも興味を持って使えるようになってきます。お子さんがスプーンで食べたときは、「スプーンがうれしい!って言ってるよ♪」など、にこにこしながら伝えてあげると、「またスプーンで食べよう」とやる気につながると思います。どうしても手づかみ食べばかりになってしまうときは、「今は手をしっかりと動かせるようになるための準備をしているんだな」と考えてみてはいかがでしょうか。成長とともに手や指が思い通りに動かせるようになると、スプーンや箸を持って食べられるようになってきますよ。

絵本やままごとで伝えるのもおすすめ

手づかみが続くと、このままで大丈夫かしら?スプーンやフォークをいつ使えるようになるのだろう?と悩みますよね。私の場合は子どもの服や手や床が汚れるのがいやで、私がスプーンでずっと食べさせていました。すると気が付けば、息子はスプーンはもちろん手づかみもせず、鳥のひなのように毎回お口をあーんと開けて待つようになってしまいました。これではいけないと反省し、息子が自分で食べられるように練習を始めた苦い経験があります。反省後は息子と一緒に、ご飯を食べる絵本をよく読みました。食べ物や食事の絵本はたくさんあるので、いろいろ一緒に読んでみました。食事の時には息子に「ご本と一緒だね〜」などと声をかけて食べました。子どもも興味を持ちやすくなりますので、何か食事に関する絵本などを読むのはおすすめです。お子さんがおままごとが好きなら、スプーンなどでごはんを食べる遊びをやってみるのもいいと思います。すぐには実際の食事で上手に使うことはできないかもしれませんが、少しずつでもスプーンなどの道具に興味をもってくれたら嬉しいですよね。もしごはんの時に、少しでもスプーンやフォークを使ったら、「上手だね。」と声をかけてあげてください。ずっと鳥のひなのようにお口あーん、だった息子も自分で食べるようになっていきました。食事のしつけは悩みますが、手づかみでも自分から食べてくれるなら、食事はおいしいと思っている証拠です。もう少し手先が使えるようになればきっと大丈夫だと思いますよ。

遊びながら身につけてみては

手が出ちゃうほど食べたくて仕方がない!その意欲があるのは頼もしいですね♪食べたいものがある時は手づかみになると言うことは、そうでもない時はスプーンを使えるってことなのかな?身体の機能、特に道具を操作する機能が発達中の2歳児。思うままにスプーンを扱えないので一番自在に操れる手づかみになってしまう、というのはよく見られる姿でもあります。だからといって、そのままではお困りですよね。ままごとなどの遊びはしますか?スプーンだけでなくお箸も最初はおもちゃとして遊びの中で使っていくことはいかがでしょうか?スプーンでお手玉やフエルトボール(百均などの手芸コーナーにあります)を容器の中で混ぜる、すくう、お皿に移す、食べる真似をして口元に運ぶ等など。遊びを通して自在に操れるようになれば、実際の生活、ここでは食事の場面でも使うようになると思います。子どもにとって食事は食べたい!楽しい!が一番優先したいこと。それは既に持っているので、それはそのまま大切にしながら、マナーも身につけられたら最高ですね。

ポイント

2歳頃になると、まわりでお箸を使って食べる子もいるので、わが子が手づかみで食べていると、「どのように食事のマナーを教えたらいいんだろう」と気になってしまいますよね。実は、発達の途中である子どもにとって、スプーンやお箸を使うことは結構大変なことなのです。たとえばスプーンで食べる場合だと、スプーンを目で見て適切な力で持ったまま、腕を使ってお皿まで動かし、食べ物をスプーンに入れて口まで運ぶ、という動きが必要なので、まだ慣れていない子どもにとっては、一仕事です。まずは家族がスプーンや箸を使う様子を見せたり、子どもの発達に合わせて絵本で伝えたりしてみてはいかがでしょう。ままごとなど遊びのなかで練習するうちに、少しずつ使えるようになってきますよ。お子さんが少し大きくなってきたら、「お箸が上手になってきたね」「きれいに食べてくれてうれしい」など、楽しい雰囲気のなかで食事のマナーを意識できるように声をかけるとよいのではないでしょうか。