イライラする自分がイヤ
とにかく子どものことにイライラします。ぐずぐずしているのを見るとつい怒鳴ってしまいます。
怒ってばかりいる自分がイヤです。
行動派の人ほど
分かります。子どもが幼い頃、私もいつもイライラしていました。せっかちな私には毎日がスローペースに感じられて、仕事の方が楽だと思っていたときもありました。
どうしてそうだったのか振り返ってみると、
・親である私に余裕が無かった
・自分のペースが乱されるのが嫌だった
・子どもということを忘れて同じペースで進むことを望んでいた
いろいろ出てきました。
大人と同じ速さで着替えたり、出かける準備ができるわけがないと今ならわかるのですが、当時は「早く早く」の連発でした。
もしかしたら、なんでもサッと行動に移せる人ほど、子どものペースにイライラするのかもしれません。
あなたはどんな時にイライラしますか?こんな時に怒ってしまうんだなということがわかると、次にそんな時が来たときにブレーキをかけやすくなるかと思います。
ぐずぐずを観察する
怒ってばかりいる自分がイヤになる。私にもあるのでよくわかります。
穏やかに接することができたら、どんなにいいことかと思いますよね。
今思い返すと、私の子どもはぐずぐずしながら、「今はまだやりたくないよ」「お母さんの思い通りにはしたくないよ」というメッセージを送っていたように思います。
あなたのお子さんは、どんな時にぐずぐずしますか?
何かに夢中になっている時ですか。その後に何かしたくないことがあるときですか。
一呼吸おいて、まずはお子さんの様子を観察してみると、ぐずぐずのわけ、ぐずぐずから伝えたいことが聞こえてくるかもしれません。
理由もなくペースが遅い子も
娘が幼いころ、私もそうでした。「誰か私を止めて~」といった感じで、どうしようもなくイライラしていました。
それでも娘は、「おかあさん好き!」と言ってくれて・・・。
あるとき、娘と同じような雰囲気やペース、考え方をする大人と出会って、「うちの子だけじゃないんだ、ちゃんとした大人になれるんだ」と発見しました。
そのとき初めて、娘を理解できた気がします。
うちの場合、子ども本人にはぐずぐずしているつもりはなかったようです。
「うちの子はそういう子なんだ」とわかると、ずいぶん気が楽になって、娘への接し方にも余裕が持てるようになりました。
あえて長所として見てみると
私も、怒ってしまうとあとで後悔するのに、その時は止められなくて、そんな自分が嫌でした。
いつも「早くさせなきゃ、~しなきゃ」と思って心に余裕もなくて、子どもを思いやる気持ちもありませんでした。
その時は子どものこともかわいいと思っていなかったかも…。
近所のおばさんに「かわいいわね」と言われ、「えっ、かわいい?」と思ったほどでした。
でも、かわいいと言われたことで、子どものことを観察するようになったら、健気に思えてきたのです。
「ぐずぐずしている→考えながら丁寧にやっている」などと受け止め方を変えてみたら、あの子なりに一生懸命やっているのだな、ということに気がついて、随分待てるようになりました。
時間も解決してくれます
私も子どもが小さいうちは、子どもが「できない」ことに意識が向きがちで、子どもに当たることもありました。
でも、子どもの成長に伴い、イライラは減っていきました。時が味方をしてくれたのです。
たとえば、クイズ番組を見ていて子どもの方が答えられていた時。
自転車で坂を上っている時に、抜かされた時。
素直に成長を感じました。その時その時で心配事はあっても、日々のイライラは減っていきました。
自分を天秤に掛ける
とっても、よく分かります。私も怒ってばかりいる自分が嫌で、ハートフルの勉強を始めました。
そして分かったのは、問題は子どもではなく、自分の好きな事を思いっきりできないことでした。
私は自分の不満を、子どもにぶつけていたのでした。
時間が経てば子どもは成長し、手を煩わせる事は減っていきます。
そのためにも自分の人生を歩くこと、子どものための人生に終わらないことを意識しました。
そこで、できる限り自分の好きなことをしようと思って、いつも優先順位を考えながら、自分で選択するようにしました。
子どもが泣くのを申し訳なく思って預けられない自分と、それでも一人になりたい自分。
人に迷惑をかけてはいけないと思う自分と、人を頼らないと好きな事はできない自分。
たくさん天秤にかけて、どちらを優先するか、自分で選択することを心がけました。
もしかしたら今も、子どもにいらいらして、怒ってばかりのお母さんかもしれません。
でも、自分のことをイヤと思うことは減りました。いずれ子どもが自立して離れていったときも、私は自分の人生をしっかり生きていたいと思っています。
子どものペースにイライラするのは、あなただけではないようですね。そしてあなたは、イライラしている自分に気付いています。
大事なのは、そこです。気付いていれば、変えていくこともできるからです。つまりあなたはイライラ脱出のチャンスをすでに掴んでいるのです。
チャンスを活かすかどうかは、自分次第。ハートフルコーチのアイデアのなかで「!」と思ったものから試していくのも、ひとつの方法です。
うまくいかないこともあるかもしれません。でも、そんな自分も受け入れて、子どもにも素直に「ごめんね」と伝えてみませんか。
子どもは大きな愛で、あなたの努力を応援してくれるはずです。