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タイトル:親と子の自立度チェック親と子の自立度チェック

大人のためのチェックリスト・解説編

各項目の解説を書いています。

1. 自分の親のことで悩むことはあまりない。親から干渉されても、親を尊重しながら、自分の意見をきちんと伝えることができる。また他人から「親離れできていない」と言われることは少ない。

自分の子どものこと以上に、相談を受けるのが、親との関係。「自分が親から自立したときはあのときだった」というのを、一度思い出してみて。子どもをひとりの人間と尊重することも大切だけど、親との関係も、お互いの理解や自立の上に築きたいものです。

2. 家庭内に暴力はなく、問題の解決は、会話でしている。またそのように努力している。

家庭内のに暴力はとても難しい問題です。ただ、どんな問題も諦めずに取り組めば必ず解決できます。できるだけ話し合いで解決することが好ましいのですが、家庭内の暴力は、会話に至らないケースがたくさんあります。そんなときは、まず専門家に相談しみて。「専門家に相談する」ことも、解決への大きな一歩です。

3. 人から愛されたり、認められたりするために、必要以上に自分の意見を押し殺したり、妥協することはない。

大切なのは人から愛されることではなく、自分で自分を愛することです。自分を愛する、大切にする人は、人からも愛されやすいものです。

4.思いどおりにいかなくても誰かのせいにしたりせず、現実を受け入れ、前向きに解決しようとする。

「どうして私ばかり…」と、他人や周りの「被害者」「犠牲者」になっている限り、自分の人生を思いどおり生きることはできません。人生は誰のためのものですか。何より、誰かのせいにしているとき、私たちはそんな自分を好きでいられますか?

5. どちらかといえば、毎日が楽しく、いきいき過ごしていると思う。いま、夢中になって取り組んでいることがある。今はなくても、これからみつけたい!と思っている。

本来、誰にも毎日をいきいきと生きる才能があります。そしてその才能は、生まれつきだけでなく、学んで身につけることのできる技術です。やっているとわくわくするような、これなら頑張れる!という好きなものを探してみませんか?

6. 他人の話に最後まで耳を傾けることができる。

私たちが、「人の話を聞くことなんて、簡単。いつも聞いてるわ」と思っていても、話をしている相手は、意外と「聞いてもらっている実感がない」ものです。子どもの話を聞いていますか? まずは、身近な人の話を聞いてみましょう。これって、コミュニケーションの基本なのです。

7. 怒りや不満を感じたとき、それを心の奥に抑え込んだりせず、相手のことも考えながら、素直に自分の気持ちを伝えられる。

どんなことにも耐え忍ぶのは、一見美しいことではあるけれど…。でも心の中では、「あの人のせいで」「私だけが」と不満を感じ続けていませんか?「耐える私」は健気で美しいけれど、問題を先送りしているだけ。結局はあなた自身のためになりません。相手を責めたり非難したりするのではなく、自分の思いを正しく伝えられるようになりたいですね。

8. 子どもを自分の思いどおりにしようとは思わない。子どもには子どもの意思があることを知っている。

お子さんに何を期待していますか?」という質問に、「期待なんて! ただ明るく元気に育ってくれれば」と答える人はたくさんいます。でもそれは、本心ですか? 勉強だってできたほうがいいし、もちろん、自分の意見もしっかり持っていて、友達が多くて思いやりがあって…これが普通の親の本音では?
たとえば、子どもに対する「期待リスト」を作ってみてはどうでしょう。どれが子どものためになることか、 親の押し付けがあるのではないか。紙に書き出すことで、親が無意識に、過度な期待を子どもに押し付けることを防いでくれます。

9. 行きすぎた飲酒や喫煙、過食やダイエットなど、やめたほうがいいな…と思いながらやめられない悪癖はあまりない。

飲酒やタバコだけでなく、現状から逃げるための「依存の対象」はいろいろあります。仕事もそのひとつ、かもしれません。依存関係ではなく、ひとつひとつを楽しんで行えるようになるといいですネ。

10. 大変なこともたくさんあるけれど、やっぱり子育ては楽しい!

もし、「どうしてうちの子は…?」と思うことがあったら、自分が子どもだった頃を思い出してみて。もし「自分も同じだった」ことに気付いたら、彼や彼女の気持ちをより理解してあげられるということでもあります。きっと、子どもへの理解が深まります。